第六話 入学、そして再会と覚悟
関東の大学にスカウトされたはずの優太は、なぜ津凪大学に?そのエピソードが明かされる
前編
翌春、入学式は4月7日だった。澪にとって、不可解だったこと。谷崎優太である。なぜここに居るのか?関東の大学にスカウトされたのではなかったのか?その真偽を確かめるため、入学式後に、優太に話を聞いた。
「優太?何でここに?」
「澪。それはね」
時は4ヶ月前ー
関東の強豪の大学、叡良大学からスカウトを受け、練習見学に行った。しかし、叡良大学は、華々しい関東の強豪校のイメージとは、少し違った。
「すみません。多分、貴方は怪我してますよね?」
優太は尋ねた。
「いやー、監督にそれを伝えると、怒られちゃうし、怖くて言えないんだ。」
その部員は言った。
「怪我のトレーナーとかは?」
「居ないことはないけど、言ってもまともに取りあってくれないんだ。ここだけの話、ここで何人も潰れているのを見てる。この大学に居るのにだけど、正直お勧めしない。後、俺は来週、退部する。別の大学に転校して、そこで続けようと思っている。」
「...」
そして、優太は優太の高校の顧問•大野健史に相談した。
「先生。叡良大の練習、見学に行ってきました。でも、いわゆる『ブラック』って感じで、自分には、、」
すると、大野が驚愕の一言を口にした。
「そうか、それは丁度いい」
「は?」
大野監督、大胆不敵って感じですねぇ。そう言えば、受験シーズンだと思うんですけど、先輩達、がんばれ




