第三話 電話
敗戦から1週間後。澪にかかってきた一本の連絡は、その後の彼の運命を大きく変えることとなる。
1週間後ー
琉志が、優太が、正月にテレビでよく見るような大学のユニフォームを着ている人たちに何やら勧誘を受けていた。
そこから、ただ漠然と、あっという間に、一週間が過ぎていった。そんなときだった、
「プルルルル」
電話が鳴り、スマホの画面を見ると、見覚えのある番号だった。だがそれが誰か思い出せぬまま、通話ボタンを押す。
「15秒差、か」
スマホ越しに聞こえたのは高校時代の先輩、上田隼だった。
「何で知ってるんですか」
と聞くと
「俺も見てた」
そして、上田は続けて
「これからどうすんだ?」
と、尋ねた。
澪はどう答えるか迷いつつも
「大学には行こうかなとは」
すると、
「だったらうちに来ないか?」と。
聞くと、上田は今、津凪大学という国立大の陸上部で競技を続けてるそうだ。
澪もそこに来ないかという提案らしい。
確かにどこに行くかは調べてすらない。
そこで、国立大に入り、陸上部として再び活躍出来れば良いのではという話だ。
「その津凪大学、行きたいです。」
決断を下すのには、時間は掛からなかった。
いやー、後半の構成はまあまあ悩みましたねー。2話の時は結構サクッと調子良く20分くらいで終わったんですけど、今回は色々含めて結果的に2日くらい掛かりましたね。




