表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異形の美女と道連れとなって、神々の忘れ物を拾い集めます  作者: 星羽昴
Ep:拾い集めるモノ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

73/127

【拾い集めるモノ】第23話 信用できる者

 エロイーズと使用人達の一行を見送ってから、わたしはログールに「トレールの町の冒険者に連絡を取る」ことを依頼した。

 イカサマ魔法使いは「トレールの町で、魔法の修行を始めた」と言っていた。トレールの町なら、一緒に仕事をしたのある『信用できる冒険者』がいる。事の成り行きを話せば、イカサマ魔法使いの素性を調べてくれるだろうし、力にもなってくれるかも知れない。ログールは「直ぐに連絡と取る」と約束してくれた。

 それから、少し残念そうな表情でわたしを見る。


「エロイーズさんを信用してないのか?」


 わたしは、エロイーズには「イカサマ魔法使いが『トレールの町で、魔法の修行を始めた』と言っていた」ことを伏せていた。


「エロイーズは信用できても、その師匠や辺境伯様が信用できるかは別だろう。もし、師匠たちがイカサマ魔法使いの側に付いたら、エロイーズは逆らえないさ」


「うむ……そうかも知れないな」


 正直、エロイーズと一緒にヤクトの町へ行かなかった理由はそれだな。不肖の息子様は、辺境伯直属の騎士を従えて来ていたのだ。町に入った途端に、兵士に取り囲まれることだって考えられる。

 ノアールがいるのだから、兵や騎士が100人いようが1000人いようが問題ではない。しかし、余計な死者は出さない方がいい。

 第一、馬車に揺られての旅はごめんだ。わたしは、船酔い体質で揺れ(・・)には弱いんだ。だから、海賊を落ちこぼれたんだぞ……は、自慢にはならないな。



 ノアールは、機嫌がいい。仕立屋に依頼した服が、間もなく出来上がると言うことでウキウキしている。この分なら、今回「まともに餌にありつけてない」ことも気にしてなさそうだ。

 ログールたちも、冒険者としての依頼をこなす仕事に戻っている。

 街道に出没する魔狼ワーウルフ魔猪パイアの討伐に「手を貸して欲しい」と頼まれたのだが、ノアールが行きたがらない。


「町を離れている間に、服が出来上がったらどうするんですか?」


 いや、戻ってから取りに行けばいいと思うぞ……服も仕立屋も逃げないし。早く帰りたいのなら、空間を繋いで転移しても、翼を出して空を飛んできてもいいと思う。

 わたしとしたら、旅費を稼げる機会なんだから稼いでおきたいし。


「仕立屋に服の代金を支払わないと、出来上がった服を渡して貰えないよ。服の代金を稼いでおこうよ」


 服を渡して貰えない……の一言に、ノアールの目つきが変わる。


「はい。稼ぎに行きます!」


 と言うわけで、ログールたちの仕事を手伝うことにする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ