表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異形の美女と道連れとなって、神々の忘れ物を拾い集めます  作者: 星羽昴
Ep:最強の戦士

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/130

【最強の戦士】第16話 空から来るモノ

 他人との会話が面倒くさく感じられた。よくよく思い出してみれば、人と一緒に食事をしたら、こんな感じだったはずだな。北の地にいた頃は、埒のない話をしながら食事や酒を楽しんでいたっけ。

 ノアールとの2人旅に慣れてしまい、人同士の関わり合い方を忘れていたようだ。



 エロイーズを残して、1人で歩き出したのは理由がある。

 ……ガサガサ

 離れたところで小枝が掠れ合う音がした。その音に気付かないフリをして、そのまま歩き続ける。

 ……ガサガサ

 小枝が掠れ合う音が、わたしの歩く方向について来ていた。そして。

 ……バキバキ

 ……バサッ! バサッ!

 木々をなぎ払って、大きな翼を羽ばたく音がした。反射的に、わたしは空を見上げた。青空に白い雲が広がり、黒い点があった。その黒い点はみるみる大きくなる。

 速い!!

 わたしが海賊の剣(ヴァイキングソード)を引き抜くより、魔蝙蝠ワイバーンの脚爪が右腕を緩く掠める方が早かった。身体を捩りながら地面を蹴って、ギリギリで魔蝙蝠ワイバーンの襲撃を躱す。脚爪を空振りさせた魔蝙蝠ワイバーンは、直ぐに空に飛び上がった。

 予想は当たったかも知れない。魔蝙蝠ワイバーンは、魔法の『匂い』がする魔法使いを警戒していたのではないか?

 だから、1人で歩き出してみた。案の定……直ぐに現れやがった。

 再び、脚爪を向けながら急降下してくる。間合いを計って、海賊の剣(ヴァイキングソード)を横薙ぎに振るった。

 鉄の刃が、左の脚爪を叩く。黒い砂になって、数本の爪が失われた。

 しかし。羽ばたきながら上空で静止する魔蝙蝠ワイバーンの左脚に白いもやがかかると瞬く間に左の脚爪は再生していた。


「この地の魔は、相当に濃いんだろうね」


 背の高さは大人より頭一つ分大きい程度だが、翼を広げた横幅は相当にでかい。大人3~4人が手を繋いで横に広がったくらいか。


「あれだけ横幅があるなら、高い木が立ち並んでいるところへ逃げれば入ってこれないね」


 わたしは一旦、木々の中に逃れてノアールを呼ぼう……と思ったら、背後から聞き覚えのある金切り声がした。


「ラゲルナ! 大丈夫?」


 エロイーズが昼食を切り上げて、追いかけて来たようだ。


「そっちに行ったら駄目よ! 止まって!」


 木々の方へ走り出そうとしたわたしを見たエロイーズは、甲高い声を更に高めた声で止めようとする。頭がクラッとするような超音波攻撃だ。

 思わず、脚が止まって膝をついてしまう。すると、わたしの直ぐ傍で熱風が吹いた。

 次の瞬間、目の前で赤い炎が上がる。


「……え?」


 魔蝙蝠ワイバーンが、その口から吐き出した炎の弾が、わたしの眼前で炸裂したのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ