表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異形の美女と道連れとなって、神々の忘れ物を拾い集めます  作者: 星羽昴
Ep:深淵の呪術

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

123/126

【深淵の呪術】第13話 ヤバい仕事?

「そしたら、ギルド長も『シャルロットを助けてくれた恩人なら、融通を利かせないとならないな』って言ってくれたんです。それで、イレギュラーな編成でよければ都合をつけてもいいって話になったんですよ」


 どんな風に[融通を利かせてくれる]つもりか確認するために、もう一度ギルドに向かうことにする。

 ……何とか、ノアールが女将さんを襲うのは止められたな。

 わたしとノアールは受付係の女(シャルロット)と一緒に、大通りを昨日と逆方向にギルドへ向かって歩き始める。


「あんたは、古代魔法の呪詛を読めるのかい?」


 ノアールのローブに編まれた呪詛が、実は古代魔法だと気付く者は少ない。気付くとしたら、並以上の知識を持つ魔法使いだけだ。


「まっさかぁ! そんな知識あるわけないじゃないですか。ギルド長は、昔は町でも有名な魔法使いだったんですよ。それで、今でも古代魔法の研究をやってるんです。たまにお手伝いしたりするから、見分けがつく程度に憶えました」


「ふーん」


 ヤクトの町と太い繋がりがある場所で、古代魔法の研究をやっている元魔法使い……ノアールが天啓を受けていなければ、関わらずに通り過ぎたい相手だな。そう思ったら、気の抜けた返事が漏れてしまう。


「もしかして、嫌な予感とか虫の知らせとか……感じてますか?」


 前を歩いていた受付係の女(シャルロット)が不意に振り返り、ガシッとわたしの手を両手で握る。


「な、なに?」


「遠慮しないで、断ってくれていいんですよ! あたしやギルド長の顔を立てるとか、一切気にしないで下さい!」


 あれ?……何か、受付係の女(シャルロット)の目が真剣だぞ。


「ファルージュの森へ探索に行った冒険者は、誰も還ってこないんです! 森の中に『すごい魔物がいる』とか『冒険者同士が、殺し合いをやってる』なんて噂もあります。そんな仕事受けなくていいんですよ!」


 ……冒険者同士が、殺し合いをやってる?


「あたしだって、命の恩人にヤバい仕事を回したくないんです!」


 宿の女将さんは「ファルージュの森の深淵には、死者を蘇らせる魔法が封じられた『命の石』を奉る神殿がある」と言ったが、その話にはまだ先があった。


「その『命の石』で、生き返らせることができる命は限られていて……それを争って、森の奥で冒険者同士で殺し合っているんだって……」


 お宝(・・)を奪い合っての殺し合いなら、有り得る話だな。


「最後に勝ち残って『甦る命』を手にした者は、生き返った人と何処かに逃げてしまうから、それで誰も還って来ない……噂ですけど」


 依頼人の代官には報告できないから、逃げるしかないわけか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ