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こちら、裏総務部 秘密処理課  作者: 流山 直喜
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こちら、裏総務部 秘密処理課 4 バレンタイン (エピローグ)

地下の総務第三課に帰ると、牧田が来ていた。


「お疲れさま、これいかが??」

牧田さんが小さなトリュフチョコレートをくれる。


「お疲れ様です。‥高級チョコ美味しかったですか??」


「‥どうかしらね??」


「箱、ありがとうございました。」


「…どういたしまして」


進藤のチョコダンボールに入っていた送り主不明な高級チョコは、平井が入れていたのが防犯カメラに映っていた。


しかし、買ったのは牧田だから、牧田が平井に頼んだのだろう。そして、その箱は空だった。


奈津美は、平井を詳しく調べざるを得ない。

それが仕事だから。


そこで、平井を調べていると、いろいろと繋がったのだった。


つまり、牧田は奈津美にヒントを与えたのだ。


牧田の指示があって平井がやっていたのでは?というのは、奈津美の考えすぎだろうか。

どちらでも良いが、牧田を敵にはしたくないな、と思った。


「そのチョコ、一粒2000円よ」

「え??」

「社長のお坊っちゃまより、女子が食べた方が価値があるから、あなたにあげるわ」


しまった!!変なこと考えてて、味わってないよ!


「ふふ、面白い顔ね~!じゃあ、これからもよろしくね!奈津美さん、それ残り食べてね」


それだけ言って、一個だけ食べて牧田は去っていった。


その後に、進藤が入ってきた。

「お!美味しそうなの持ってるな」


(はあ)


「一個だけ、食べてもいいよ」

もともとは進藤のものだ。

進藤はめちゃめちゃ嬉しそうに一個とって、食べる。


「うーん、これ苦いな~もっと甘いのがいい」

(さすが牧田さん、女子が食べた方がいいね)


「それ、一個2000円だから」

「先に言えよ!!」


「で??なんの用??」

「今度正式に俺が第三課と監査部の兼務になるから、行成さんが歓迎会しようって」

「え?期間限定じゃないの?」

「おう!」

(はー、最悪だ。)


「山下、よろしくな!」

「‥はあ」

(早く帰って、BLの新刊読みたいー)


遠い目をする奈津美だった。



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