新たな刺客
レッド「…まあ、間違いではないな」
一同驚きながらも、納得。
ゴールド「脱糞の加護を打ち破れる程の力を持つのは脱糞戦隊くらいな可能性もあるからな…今や」
イエロー「もちろん他の知らない何かが動いてる可能性もあるけど」
ホワイト「そうだな…」
微妙な空気のまま、沈黙が訪れる。
その頃。
???「成程…互いへの信頼を適度に捨て去るとは、賢いな」
崖の上から見ている何者かがいる。
黒いスーツを着ており、170cm程の背丈で、整った髪を持った男。
???「そろそろ、こちら側からもアクションを起こしたいところだ…フン!」
クシャリ!彼は手に持っている黒い何かを握り潰す。
???「フフフ…さぁ、開始だ」
レッド「それなら………ッ!」
レッドが沈黙を破ろうとした瞬間、ピキーン!
レッドとゴールドの頭に激痛が走る。
ゴールド「うぐぐ…これってグリーンのやつと同じ…?」
レッド「かもな…ッッ…」
1度見て予測はある程度できていたので、グリーンよりは支配に抗うレッドとゴールド。
イエロー(約束されし勝利の力を持つゴールド、不死鳥の力を持つレッドまでがここまで苦しめられるとは…いよいよなんなんだ?)
ますます謎が増える。何か手を打たないと。
ホワイト「なぁイエロー、俺たちに出来ることって…」
焦るホワイト。
それを聞き、少し考えるイエロー。
イエロー「……一体なんの細工が施されているか分からない以上なんとも言えないが…引き下がる訳には行かないよな」
ホワイト「おう…やってみっか」
そして、力を集中させるイエローとホワイト。
2人「「脱糞!」」
ピカーン!光る2人の脱糞パワーをレッドとゴールドに放つ。
しかし…キーン!無効化される。
イエロー「なっ!?」
ホワイト「嘘だろ!?」
そして…バタッ!レッドとゴールドは支配されるまで行かずとも、倒れ込んでしまう。
ホワイト「なんなんだ一体!?」
イエロー(この2人をここまで追い詰めるなんて並大抵の人間じゃなさそうだが…?)
そしてその時…ゴォォォ!周りには突風。
ホワイト「ぐっ!」
吹き飛ばされるイエローとホワイト。
先程よりも距離ができる。
イエロー「近づけねぇ…」
完全に倒れた2人には手を出せなくなってしまった。
そして…ダン!上から何者かが高速で降りてくる。
ホワイト「誰だ貴様!?」
しかし、突風で姿が見えない。
???「よく抵抗したな…だがそれに意味は無いんだよ」
風の中で静かな笑みを浮かべる何かが見える。
そのまま…ゴゥ!強く風が吹いたと思うと…
そこに倒れた2人と謎の者の姿はなかった。