第1話 再会
「「「「「脱糞乾杯!」」」」」
徳島のマックで、声が響き渡る。
ゴールド「しかし大変だったな…」
俺たち脱糞戦隊はチョッパリバイオレットを倒した。
彼らは確かにうんこを漏らして世界を救い、今は平穏な日々を送っている。
今日は長いループから抜け出したお疲れ会のようなものだ。
レッド「久しぶりのマックうめぇー!」
グリーン「そうか、島にはマックないもんな!」
レッド「いや、うるさいよ」
「「「「「ハハハハハハ!」」」」」
笑って過ごせる日々がある幸せを噛み締めているところだ。
俺は真島時雨。
一応、脱糞戦隊のイエローだ。
学校でも目立ってるわけじゃない。
俗に言う陰キャ。
確かに世界は救ったが、決して俺は主人公ではない。
ホワイト「そういえば知ってるか?最近日本各地に謎の黒い新種植物が生えてるらしいぜ?」
イエロー「はぁ?何じゃそりゃ」
ゴールド「俺もその話聞いたぜ?突拍子もなく生えて来たから生態系も謎に包まれているらしいな」
グリーン「味もいいらしくてここのバーガーなんかにも隠し味で結構入ってるらしい…雑草みたいな生え方なのによ」
イエロー「ふーん…」
レッド「陰キャは情報に疎いらしいな!そういうことだ!」
イエロー「はぁ?うるせえよ俺は陰キャじゃねぇ!」
レッドに掴みかかるイエロー。笑うみんな。彼らにも学生らしい日々が訪れようとしていた。
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レッド「いやー久々にお前らと会えて楽しかったぜ!」
ゴールド「そうだなぁ!」
ホワイト「そろそろ解散しなきゃな…それぞれ帰らなきゃなんねぇし」
イエロー「それもそうだな…じゃあ」
「「「「「脱糞解散!」」」」」
グリーン「さてと帰るか…あれ?」
一同が見たのは、鴨路。
ゴールド「あいつ、会った覚えがあるような無いような…」
ホワイト「知り合いか?」
ゴールド「うーん…まあいいや」
イエロー「よぉ、鴨路!偶然だな!」
話しかけるイエロー。
鴨路「…」
黙りこくる鴨路。
鴨路「…うんこは、きたない」
レッド「!?」