第3章 準備
前回、友達となった「とり」ソフィアと、とりはどうなるのか。
よろしくお願いします。
☆第3章 準備☆
ソフィア「はぁ...」
とり「...どうしたんだい?」
ソフィア「黙れ、とり。」
とり「僕は君の力になりたくて!」
ソフィア「分かってる、ゴメンなさい。そろそろ家に戻るわ。あなたも来る?」
とり「えっ!?良いの!?うん、行く!」
2人?は家に戻った。家には、ノア、オリバー、リリアンがお茶を飲みながら楽しそうに話している。
ソフィア「ただいま。」
とり「お邪魔しまーす!!」
ノア、オリバー、リリアン「...誰!?」
ソフィア「えっと、さっき屋根の上で会った小鳥を魔法で人間にしたわ。私の下僕よ。」
とり「下僕!?僕は友達でしょ!? あっ、すみません!初めまして!ソフィアさんに、とりと名付けて頂きました。よろしくお願いします!!」
ノア「とり...とは、随分雑な名前ですね。可哀想に。初めまして、私はノア・エルラバートと申します。ノアとお呼び下さい。」
オリバー「ノア殿、わしは下僕の方が気がかりだ。あー、すまない。わしはソフィアの父、オリバー・ライフォードだ。よろしく頼む。」
リリアン「いいじゃない下僕。男なんて尻に敷くものよ。」
とり「えっと...」
リリアン「何かしら?下僕と話す気はないわよ?」
この時とりは、あぁこの人を見てソフィアが育ったんだなぁと思った。
オリバー「すまない、わしの妻のリリアンだ。よろしく頼む。」
とり「ありがとうございます。よろしくお願いします。」
ノア「それでは、そろそろ本題に入りましょう! ソフィアさん、学園に通ってみませんか?」
ソフィア「はぁ!?そんな事したら、私の存在が国にバレてしまうじゃない!!」
ノア「大丈夫ですよ!入国検査などは雑で、ちょっと誤魔化すだけでバレませんよ♪ とりあえず、この指輪をどうぞ。」
ソフィア「...この指輪はどんな意味があるの?」
ノア「この指輪は魔力を吸収して溜めておけるのです。ある一定量を過ぎたら少しづつ放出しますがね。ですので、それを付ければ魔力が今よりは少なく見えるのです。あっ、とりさんも指輪をどうぞ。」
とり「僕に...ですか?でも、僕に魔力はありませよ?」
ノア「大丈夫です。ソフィアさんの指輪とはちょっと違いまして、近くの魔力を吸収して使えるようになる指輪です。なので、魔力がない人でも魔法が使えるようになります♪」
とり「本当に!?やったー!」
ノア「それでは、私と一緒に学園に行きましょう。もちろん、とりさんも♪」
とり「僕も行っていいんですか?」
ノア「とりさんさえ良ければ問題ありません。学園は寮生活になりますし、もしもの時にソフィアさんを守れる存在が多いに越したことはないですので。」
とり「分かりました!ソフィアさんを守ります!」
ソフィア「寮生活...かぁ」
ノア「寂しいのですか?」
ソフィア「悪い!?こんな事初めてだし、不安だし、学園には知らない人ばかり...ただでさえ不安なのに。」
ノア「そうですよね、不安ですよね。でも、悪い事ばかりではないと思いますよ?きっと、素敵なご友人ができますし、何よりご両親の大切さがより一層分かると思います。」
ソフィア「お父様とお母様が大切な事くらい分かってるわよ!!」
ノア「失礼しました。そうですよね。ですが、更にもっと大切だと分かると思いますよ。微力ながら私も居ますし、とりさんも居ます。」
ソフィア「分かったわよ、学園に行くわ。」
ノア「うんうん。それでは、準備をしましょう!とりあえず国で買い物して宿もとり、入学試験を受けて頂きます。入学試験は実技と面接になります。なので、問題はとりさんの実技ですね。少し特訓してから向かいましょう。」
とり「がっ、頑張ります!」
ソフィア、ノア、とりは外に出た。
ノア「とりさん、魔法はイメージの具現化ですので、しっかりしたイメージを作れる様にして下さい。」
とり「分かりました!...じゃあ、飛ぶイメージだな。」
とりは目を閉じて集中した。自分に翼があった頃をイメージして空に羽ばたくイメージをした。すると背中から羽が生えてバタバタとばたつかせて飛んだ。
とり「うおぉ〜飛べたー!!」
ノア「素晴らしいです!小鳥だった頃のイメージを強く連想出来たようですね。その感覚で他の事もイメージして下さい!言葉に出してもかまいません。」
とり「はい!分かりました!...じゃあ攻撃を。羽よ刃となり前の木に!!」
とりの羽は無数に舞、目の前の木に勢いよく突き刺さった。
ノア「素晴らしい、これなら問題ありませんね!それでは荷物をまとめたら国に向かいましょう♪」
3人は学園に向かい始めた。
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