第1章 出会い
初めまして♪
初心者です。ハイラクと言います。
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☆ 第1章 出会い☆
とある草原が広がっている小川の近くに少女が居た。
謎の男「あの子...今までに見た事のない桁外れの魔力だ...」
謎の男は少女の近くに寄った。
謎の男「そこのお嬢さん、何をしているのですか?」
少女「...誰ですか?」
ノア「失礼しました。私はノア・エルラバートと申します。是非、ノアとお呼び下さい。」
少女「あっそ、見て分かんない?水をくんでいるのよ。」
ノア「...それは分かりますよ、でも魔法を使えば良いではないですか♪」
少女「...そんな大層なもん使えないわよ...バカにしてんの?農民生まれで魔法なんて使える訳ないじゃない!!」
少女は両腕に力を込め、ノアを睨めつけ半泣きになりながら訴えかけた。
ノア「使えますよ、魔法。...私で良ければお教え致しますよ。ソフィア・ライフォードさん。」
ソフィア「...なんで私の名前を...あんた何者!?」
ノア「ノア・エル...」
ソフィア「名前は分かったってば!バカ!! 何者か教えなさいよ!!」
ノア「失礼しました。笑 ただの学生ですよ。魔法学院のね。」
ソフィア「...ただの学生がなんで私を知っているのよ。」
ソフィアは怯えている、初めて会ったはずなのに名前を知られているからだ。
ノア「それは...勘です。笑」
ソフィア「ふざけないで!!」
ノア「すみません。笑 ...信じて頂けるか分かりませんがお話しましょう。」
ソフィアは頷く。
ノア「私は転生者です。元は日本と言う世界に居た杉本健二です。病死してこの世界に転生者しました。その時に、神から頂いた能力...生物を見るだけで、その生物の名前と魔力が分かる...そんな能力を頂いたのです♪」
ソフィア「...なるほど、だから私の名前がって...なるかボケー!! ふざけないでって言ってるでしょ!あんたバカなの!?」
興奮したソフィアは、ノアの胸ぐらを掴んで顔を睨んでいる。相当、限界が近いようだ。
ノア「だから前もってと言ったではないですか!信じて頂けるか分かりませんが、と」
困り果ててしまったノア、無理もない。事実だからだ。しかし、ソフィアも同様で聞いた事もない話に耳を疑う。
ソフィアの父「ソフィア遅いぞ〜何かあったか?...おや、どちら様で?」
ノア「初めまして、オリバー・ライフォードさん。私はノア・エルラバートと申します。ノアとお呼び下さい。」
オリバー「...ソフィア、この方にわしの事を話したのか?」
ソフィア「お父様話してないです!しかも、私の名前も知っていて、とても怖いです。」
...こんなキャラだったか?ネコかぶりな娘だな〜とノアは思っていた。
オリバー「貴様どこのネズミだ。」
ソフィアはオリバーの背中に周り、ノアにあっかんべーっとしている。オリバーは相当お冠だ。
オリバー「よくも、我が娘を泣かせたな。許さん!!」
2m近くある長身に鍛え上げられた身体、その男オリバーの拳がノアの顔面に襲いかかる!! ...しかし、ノアの姿が消えた。
オリバー「あやつ、どこに消えた!!」
ノア「う・し・ろ、ですよ♪」
オリバーとソフィア、腰を抜かす。ノアは笑っている。
ノア「そんなに驚きますか?笑 この世界の魔法のレベルは低いですね。オリバーさん、魔力だけなら私は...あなたより低いのに。」
ノアの冷たい視線に、オリバーは自分には勝てないと悟った。
オリバー「...何が目的だ」
ノア「失礼しました、つい。笑 目的だなんて、そんな物はありません。ただ、ソフィアさんさえ良ければ魔法をお教え致しますよ、と。」
オリバー「なるほど...ソフィアの魔力を知ってるんだな。」
ノア「うーん、正確には見えるんです私。生物の名前と魔力がね。」
オリバー「なっ...そんな聞いた事がないぞ!」
ノア「ですが、見えるんです。なのでオリバーさんの名前も、娘さんの魔力も分かったのです。信じ難いでしょうが事実なのです。」
オリバー「なるほど.....ではソフィアをおねが」
ソフィア「ちょっと待てぇー!!」
ソフィア、オリバーを殴る。ノアは「あっ本性出た」と思ったのだった。
ソフィア「いやいやいや、勝手に話進めてんじゃないわよ!私の意見は聞かない訳?ねぇ?」
ソフィア「てか、理解早くない?てか理解したとしても、大事な娘をこの訳分からん奴に託そうとしたでしょ?なんで?ねぇ?」
ソフィア、凄い形相で父を睨む。父オリバーは青ざめている。
オリバー「すまない、ソフィア。...お前には平和に生きて欲しかったんだ、だがお前の存在がバレてしまった。そして、わしや母さんではノア殿には手も足も出ないであろう。だったら、ノア殿から魔法を学び自分を守る術を学んで欲しい。この通りだ...」
オリバー、深々とソフィアに頭を下げる。
ソフィア「そっ、そんな事言ったって、私に魔法は使えないとお父様とお母様はいつもそう言ってるじゃない!」
オリバー「そんな事はない!! ...実はな、わしも母さんも元は国の戦士だった。」
ソフィア「えっ...ウソ、聞いてないは...」
オリバー「黙っていてすまない。...ソフィアが産まれた時、お前の魔力の凄まじい事に皆が驚いた。それは瞬く間に国全土に広がった。ソフィアの存在を聞いた国王は、お前を実験しようと言い出したのだ。それに気付いたわしらは、お前を連れて国から逃げた。お前は特別な存在なのだよソフィア!」
ソフィア「何よそれ...じゃあ、私は魔法が使えるの?
.....でも使えた所で国には敵わない...きっと捕まるわ。」
ソフィア、絶望する。知らない方が幸せだっただろう。そう思い、父も母も必死に隠していたのだった。
ノア「大丈夫ですよ♪ ソフィアさんは1人でも国の戦力に勝るほどの力を秘めていますよ!」
ソフィア「そんなまさか...」
ノア「魔法とは信じる力です。信じてそれを実現させる力です。イメージが正確であればより強力になりますよ♪」
ソフィアは沈黙している。
ノア「では、とりあえずやってみましょー。ソフィアさん何でもいいのでイメージして下さい!」
ソフィア、吹っ切ったのか深呼吸をした。凄まじい魔力が辺りに広がる。
ソフィア「...風よ、ノアを遠くに吹っ飛ばして!!」
ノア「...えっ!? あっ、あーれぇーぇぇー」
ノアは空の彼方に消えていった。
ソフィア「今のは、魔法なの?」
目を見開いて驚くソフィア、オリバーも白目を向いて驚いている。この世界で風の魔法は人を吹き飛ばす程の威力を出せる物は居なかったからだ。
ソフィア「...でも、ノアに教わるのは無理ね。きっともうしん」
ノア「でなーい!!」
ソフィア「ギャァー!!」
ノア「あっ...」ドサッ
ソフィア「あっ...」
ソフィアの強烈なパンチがノアの顔面に入り、ノアは気絶したのだった。
いかがだったでしょうか?
また続きを書こうと思いますので、気になった方は是非また読んで下さい。
よろしくお願いします♪