現状確認
hp 体力。攻撃を受けると減る。
mp マジックポイント。魔術等を使うのに必要
sp スキルポイント。スキルを使うのに必要
str 筋力。物理攻撃力が上がる。
vit 耐力。攻撃を耐えられるようになる。
int 知力。頭脳はそんなに上がらない。魔術等の攻撃
があがる。
dex 素早さ。早くなる。
con 集中力。
Iuk 運。低いと排泄物を踏む。
新しいスキル『隠蔽lv1』を発動。こんなもんいつ習得したかというとショップで購入できた。いや、ね。ショップでスキル買えるとかね。世の中金かよ。しかも、これが安くない。1000g。Gと書いてゴールドと読む。なんだよ、ゴールドって。ドラクエじゃん。1G=100円……つまり10万円です……くそたけぇ。
え?そんなお金がどこにあったかだって?そりゃ、ビットコインで……って古いか。ぶっちゃけると、ゴブリンに殺されたヤンキー達の財布を漁ったらそれぐらいあった。
え?罪悪感?僕を虐めてた奴等なんで特にないっすねー。
これ効いてるのか分からないなぁちょうど階段を降りたところに手頃なゴブリンがいる。そろりそろりとこそ泥のように近づくが気づく様子はない。
意外と気づかないのでそのまま首を一刺。武器の性能が良すぎるのかそれで息絶えた。流石にレベルアップはしないか。これ経験値的なの見えないのかなぁ。
しかし、これじゃ隠蔽の性能が分からんなぁ。
こそ泥スタイルの忍び足が成功したようにしか思えない。しかし、これでこの階にいるゴブリンの頭数は減らせた。
廊下にはまだ三匹のゴブリンがいる。この武器の性能があればいけるか?
いや、駄目だ。面倒だからといってリスクを高くする選択はナンセンスだ。
いくら武器が強くたって僕は所詮大して強くなっていないはずだ。
最初のゴブリンを思い出せ。奴は自分が死ぬなんて微塵も思っていなかったはずだ。そうだ思い出せ。僕は所詮ひ弱な虐められっ子だ。
なら、油断をしちゃいけない。弱いならどんな敵にも最善をつくすべきだ。
楽しむべきだが、油断をしたら死ぬんだ。
先程屋上におびき寄せたように一体一体丁寧に首からグサリ。僕は暗殺者になれる気がする。
『レベルアップしました』
『隠蔽lv2を獲得』
お、隠蔽のレベルが上がった。
ーーーーー
ゴブリンを後ろから刺しまくってたらいつの間にかレベルが9に上がっていた。ここまで来るとステータスの恩恵も感じることが出来た。
レベルが上がって、ステータスも上がって基本やることは変わらなかった。
基本後ろから刺すだけの簡単なお仕事です。隠蔽のスキルレベルが3に上がったこともあり以前よりも暗殺者的な動きをしている。ちなみにスキルレベルはモンスターを倒して上がるのではなく、使いづけると熟練値がたまりレベルが上がるようだ。
「……ふふっ」
独りでに笑みを浮かべていたことに気づく。いや、これやばいな。流石に誰かにみられたら気持ち悪くて通報されかねん。
「……」
あ、やべ死体さんと目があった。こわい。もう、なれたけど四階はなかなかホラーだった。廊下から見える教室内をチラッと除くとゴブリンに殺されたであろう生徒達がちらほら。こんにちわ。
そんな状況でも自分が強くなっていることに対して笑みを隠せない。しかし、笑みがこぼれるほど強くなったのだ。
ーーーー
ずっと、戦闘してていくつか分かったことがある。
まず、ステータス。
やはり、レベルがあがりステータスの数値が上がればその分身体能力が上がるようだ。これからも、率先的にレベルを上げようと思う。ステータスの数値の上がり方は個人の適正によると思われる。僕の場合dexやconが上がりやすいそうだ。素早さ特化なのでvitはかなり低くいので、まじ紙装甲。当たらなければどうということはない!的な。
基本的にはどのステータスもRPGで慣れ親しんだものだが、少し変わったものあった。
特にhp
薄くて透明な防御膜が貼られているようだ。攻撃を受けてもhpが減るだけで痛みは感じない。痛みに感じない程度の衝撃はあるのでなんとも不思議な感覚だ。ただ、強い攻撃に対してはhpが残っていても防御膜を突き抜けて痛みを受けたので、万能というわけでもない。一定時間たつと遅くはあるが回復するみたいだ。水道から水を飲んでも回復したので色々と条件がありそうだ。
所持品
スマホ画面の所持品の項目を開くと、右下に/30と記載があり、画面を埋め尽くすように均等に割り振られた30もの四角枠がある。これがまた便利で、どこにいってるのか皆目見当もつかないが物を出し入れできる。かさばることもないから超便利。
ショップ
色々売ってるが基本糞高い。ラインナップは武器から薬まで。どれも1000G以上という高さ。RPGらしく回復薬もあるが一本10万以上はかかるという糞具合。ただ、hpを回復できるというのは大きすぎるメリットなのでお金がたまったら買いたい。
ちなみに蘇生薬なんて眉唾ものもあった。価格は1000万。まぁ、この金額で人が求めてやまない現象が引き起こせると考えればお得なんだろうけど、金額的に普通に無理です。
モンスター
今のところゴブリンにしか遭遇してはいない。モンスターは短剣で刺すと肉の感触がある。手にザラザラと嫌な感触が残る。しかしだ。しかし、モンスターは倒して一定時間立つと綺麗さっぱり消えてしまうのだ。しかも、一定時間立つと本当のRPGみたくリポップしているように思える。
あまりにもゲームみたいで少し困惑する。でも、ちゃんと生きているように見えるんだよなぁ……不思議だ。
しかし、このモンスター達はどこから沸いてくるのだろうか?さっきから屋上と4階をぐるぐると行ったり来たりして、ひたすらモンスターを倒してるけど数が一向に減らない。四階にいるゴブリンを倒して屋上で一休みしに行くとまた屋上にもゴブリンがいるのだ。そして、また四階に戻るとそこにもと……。本当にRPGのようにモンスターを倒してもリポップしてるみたいだ。
そろそろ飽きてきたな……モンスターをひたすら殺して飽きたって感想も相当クレイジーだとは思うけど、仕方ないとは思ってしまう。そもそも、レベルが上がって強くなるというこの状態でゲーム感覚になるなというほうが難しい。
しかも、モンスターの死体は残らない。倒してしばらくたつと霧のように消えてしまうせいで、どうしても殺しているという事実が希薄に思えてしまう。
「ん?」
どこかで何か重いものが定期的に落ちるような音が聞こえた。同じ階からか?
音を立てないように抜き足差し足でゆっくりと音源に移動する。この教室の中か?
教室を覗いてみるとそこには初めてみるモンスターがいた。あくまで現実で見たのが初めてというほうが正しいか。なにせ、そいつはいかにもオークって面と体格だった。
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name:北原ムンク
level :9
job :ニート
hp 200
mp 11
sp 47
str 10
vit 7
int 3
dex 18
con 15
Iuk 2
skill 【痛覚無視Lv.1】【感情制御Lv.1】【解説】【隠蔽Lv.3】
称号【決断者】
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なんかたくさん書いて疲れました。
ブックマーク・評価ありがとです。もっとよこせください。