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神代桔梗は幼女として異世界を生きる  作者: 消すには惜しい黒歴史
第1章 神代桔梗が冒険者になるまでの物語
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第4話 神代桔梗の初めての戦闘

俺はギルドに冒険者登録の申込用紙を提出して住みかにしている廃屋に向かっているのだが、廃屋までの道の途中で猪の魔物に襲われてしまったのだ。

今はローブの《隠密》を起動して木の上にいるから気づかれてはいないが、まだ俺の近くをうろついている。多分魔物特有の魔力感知能力ってやつで俺の存在を感じているんだろう。


「魔物だって動物だ。首にナイフを刺せば殺せるだろ。」


俺は唇が乾いているのに気づく。

俺が唇が乾くほど緊張するなんて、高校受験の時以来だ。

俺は緊張を噛み殺し、木から飛び降りる。

ナイフを真下に向け、着地と同時に猪の首を切り落とそうとする。しかし───

ナイフが猪の首に当たると同時に弾き返された。


「おいおい、どんだけ硬いんだよ。」


いくら幼女になって腕力が落ちたとはいえ、落下の衝撃を使った攻撃を弾くなんてただの表皮じゃむりだ。

俺は距離をとる。今の俺じゃこいつに傷ひとつつけられない。

となると、自滅を誘うしかこいつに勝つ方法はない。

ここは森だ。その辺の木に頭をぶつけさせよう。

俺は近くにあった木に背をつけ、猪の突進を待つ。

猪がこちらに走り出す。

大丈夫だ。俺の素早さはローブで強化されている。かわし損ねたとしても、ローブには《強靭化》も付与されている。1撃位なら耐えられる。

俺は横に飛び、猪の突進をかわす。


作戦は成功したようだ。猪は木にぶつかり、動かなくなった。どうやら頭蓋骨が割れて破片が脳みそに刺さったようだ。

俺は死体を担いだ。死体をほおっておくと、狼とかが近づいてきて、危ないからな。ギルドに持っていくつもりだ。



「この死体の処理をお願いしたい。」


俺はギルドに死体を持ち込みそう言った。

受付嬢さんはさっき来たときの営業スマイルが消え去っていた。

そして従業員室に引っ込んだかと思うと、


「ギルド長!クラッシュボアが討伐されました。」


と大声が聞こえてきた。

壁の防音処理くらいしようよ。冒険者に聞かれたくない会話をするときどうすんだ。


10分位待たされてやっと受付嬢さんが従業員室から出てきた。


「えーと、本部に報告したりしないといけないので3日後にまた来てください。」


それって試験と同じ日だけど試験受けれなくなったりしないよな。

昨日は更新できなくてすみません。

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