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神代桔梗は幼女として異世界を生きる  作者: 消すには惜しい黒歴史
第1章 神代桔梗が冒険者になるまでの物語
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第3話 神代桔梗は武器を買い、ギルドに向かう

俺は防具屋で買ったローブを装備して、鍛冶屋に向かっている。

鍛冶屋に行く予定はなかったのだが、防具屋の店主に、


「ローブを買うってことはお嬢ちゃん、冒険者志望だろ?武器はもう買ったのか?もしまだなら俺の知り合いがやってる店で買いな。フルトが教えてくれたって言えば安く売ってくれるだろうからな。」


と言われたので、安く武器を買うことにしたのだ。


「フルトさんの紹介で来たんですけど、武器を売ってくれませんか?」


俺は鍛冶屋の奥にいたおじいさんに声をかける。


「ガキに買えるほど安い剣はねえ。帰りな。」


これはあれか。ラーメン屋にたまにいる、子どもには俺のラーメンの味はわかるかとか言う頑固オヤジと同じ人種だ。あ、おじいさんだから頑固ジジイか。


「金貨572枚。それが俺の予算だ。」


頑固ジジイは俺の方を向くと、


「いくら金を持ってようと俺の剣はガキには売らねぇ───おい、おまえただもんじゃねえな。ガキのくせしてなかなかいい目をしてやがる。」


「ガキには売らないんじゃなかったのか?」


1つの文で手のひら返しを披露した頑固ジジイに俺はそう言ってみる。


「いや、おまえは特別だ。俺が剣を売った誰よりもいい目をしている。おまえになら俺の剣を売ってやる。おまえの得物はなんだ。」


得物か。別にモンスター狩りをするつもりもないからナイフで十分だろ。


「ナイフだ。」


「それなら、これはどうだ。」


頑固ジジイが差し出してきたのは全体が真っ黒なナイフだ。切っ先をこっちに向けてるからかなり恐い。

俺は恐る恐る受け取り、構えてみる。


「いい感じだ。重すぎないし、俺の腕力でもつかえるな。」


「気に入ってくれたみたいだな。フルトの紹介だし金貨3枚でいい。」


ローブに比べるとかなり安いな。まあ、安く手にはいるにこしたことはない。買おう。


「買った。ほら、金貨3枚だ。」




次に行くのはギルドだ。

情報のためにも絶対に冒険者にならないとな。


「いらっしゃいませ、どんな依頼をお探しですか?」


受付嬢さんがいかにも営業スマイルといった笑顔で出迎えてきた。ローブ着てて良かった。着てなかったら迷子として扱われてただろう。


「いや、登録をしにきた。」


「ではこちらに必要事項を書いてください。」


1つずつ項目を埋めていくと気になる項目があった。


「使用可能スキルか。」


俺には《全知》があるが、書いていいのか迷う。

《全知》は天界大図書館へのアクセス権限がクルラ様の力でスキルの形になってるだけだし、効果を説明しても信じてくれないだろうな。

・・・隠しておけばばれないだろ。


俺は使用可能スキルの項目を空白にして、申込用紙を提出した。


「次の試験は3日後になります。3日後にまたおこしください。」


名前を漢字で書いたのにツッコミなしか。そういうマニュアルなんだろうな。

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