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神代桔梗は幼女として異世界を生きる  作者: 消すには惜しい黒歴史
第1章 神代桔梗が冒険者になるまでの物語
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プロローグ 神代桔梗の第2の人生が始まります

この俺神代桔梗は幽霊だった。

交通事故で死んでしまい、今に至るまでの19年は家族を見守りながら生活していたのだが、ついに転生の時が来た!


と、いう事で現在天使に連れられて天界に来ている。


「クルラ様は前の方の転生作業をしておられるので、この天界大図書館でお待ち下さい。ここは下界のあらゆる知識が本の形で保管されております。ご自由に読んでくださって構いませんが、持ち出しはおやめください。」


さすが天界、とんでもないところだな。


そうだ、異世界の話でも調べてみるか。本当にあるのか気になるし。


「天使さん、本を検索とかできますか?」


さすがに地上の全ての知識が保管されてるような巨大な図書館から場所も知らずに目的の本を探すなんてできないからな。


「検索なら、検索開始と唱えてからキーワードを言えば出来ますよ。」


よーし、調べてみるか。


「検索開始。キーワードは異世界、名前。」


すると、一冊の分厚い本が俺の前にきた。

すごいな。これが人知を超えた技術か。

するとたくさんの異世界の説明があるなかで興味深い項目を見つけた。

───────────────────────

《異世界メルギ》

数多い世界の1つ。地球についで2番目の人口を誇る。わかりやすく言うとゲームのような世界である。住民はレベルという概念で強さを測っている。レベルはステータスの総合評価であり、多くの人間はレベル20程度である。スキルと呼ばれる技能が存在し、剣技などの特技から透視などの超能力までさまざまなものがある。文明レベルは地球の中世程度であり、王族がいる。モンスターが存在し、人類に敵対している。

───────────────────────

へえ、異世界って本当にあるのか。転生したらこの世界で暮らしてみたいな。死んでからゲーム1回もしてないもんな。


「神代桔梗さん、準備ができました。クルラ様のところに案内します。」


「わかりました。」


もうちょっと読んでいたかったけど仕方ないか。転生したらわすれちゃうんだし。

俺は多少の未練を残しながら天使についていった。



『始めまして。私はクルラ。死者を転生させる仕事をしています。』


目の前の神様は日本語ではない言葉で語りかけて来た。何語だよ。


「クルラ様、桔梗様は日本人です。日本語でないと伝わりません。」


「そうですね。ありがとうフォボス。」


天使さん改めフォボスさんの進言は認められたようだ。助かった。理解できない言語を前に心が折れかけてたんです。


「改めて始めまして。私はクルラ。死者を転生させる仕事をしています。あなたには私の都合で19年も転生を遅れさせてしまいました。お詫びとして、あなたには来世に記憶ともうひとつ、何かを持ち込める権限を差し上げたいと思います。何か願いはありませんか?」


来世に何かを持ち込める権限か、来世で楽できるものがいいな。


「あの、質問いいですか?」


「ええ、いいですよ。」


「俺は来世でどんな世界に生まれるんですか?」


楽できるものって置かれている状況で変わるからな。


「異世界メルギです。言ってしまえばゲームみたいな世界ですね。」


その世界はさっき本で読んだな。ゲームみたいな世界ならやっぱり強さがいるんだろうけど、別に魔王と戦い訳じゃないしな。

・・・そうだ、ちょうどあの図書館に未練あったし来世でもあそこに行けるようにしてもらおう。


「決めました。来世でも天界大図書館に行けるようにしてください。」


「わかりました。あなたを19年も放置したお詫びにしてはあなたへの利益が小さいですけどいいでしょう。あなたが来世で幸せな生活を送れるように祈っています。」


クルラ様が言い終わると体の感覚がなくなった。多分クルラ様達から見ると俺の体が消えていくように見えているのだろう。

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