第9話 神代桔梗は妹のことを知る
今回は台詞が多めですけど、まあ、読んでください。
「どうしたんだ?記憶を持ったまま転生するなんて珍しいと思うんだが。」
目の前にいるのは日本から、転生してきた(らしい)千冬という女の子だ。
年は俺よりも高い位で銀髪で緑色の眼を持っていて、なかなか可愛い。
「私のお兄ちゃんが死んでから19年も放置されたかららしいです。」
・・・19年。
「千冬のお兄ちゃんってどんな人?」
「えっと、私の生まれる前に死んじゃったので親から聞いた話なんですけど、好奇心旺盛で、読書好き。おもいっきりのインドア派なのに運動が出来る。・・・あと誰にも敬語を使わないらしいです。」
・・・もしかして俺?
「名前は?」
「神代桔梗です。」
同姓同名(現実逃避)
いや、この子が本当に俺の妹の神代千冬なら、現実逃避するべきじゃない。
「えっと、千冬は東京都港区在住で前世では兄の他に弟がいるでしょ。」
「え、なんでわかったんですか?」
間違いない。この子は俺の妹、神代千冬だ。
「言いにくいんだけど、多分それ俺だ。」
「冗談ですよね。」
冗談ならいいんだけどね。ほぼ間違いなく現実だ。
「俺がクルラ様からもらったスキル、《全知》で一応調べてみるから、少し待ってて。」
「《全知》?それってお兄ちゃんがもらったっていう───ってもういない。」
◇
「天界大図書館へのアクセス成功っと。」
今日はフォボスさんもいないみたいだ。忙しいのか?
「まあいいや。検索開始。キーワードは神代千冬。」
最近気づいたけど、個人情報を知りたいときは人名検索をするとそのページが開かれるみたいだ。
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神代千冬
日本出身
17(11)歳
ケアル大森林在住
神代家に生まれた第2子。
しかし5月23日、通り魔に襲われて死亡。クルラによって転生し、現在は兄の住む元ハルバード邸にいる。
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ってあそこ元ハルバード邸って言うのか。
ケアル大森林在住ってなってるし、あの子が俺の妹であってるのか。
・・・アイツ俺が日本に留まってた時とはずいぶんと見た目が変わってるな。




