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新世紀の殉教者

軸のないこの世界

作者: keisei1

軸のないこの世界で 罵声と怒声が響き

ねじれた歯車が ドロドロに溶けてゆく


口汚く声荒げ 銃口を向け合って

ずっと迷い子のままで 陽はしぼむ


お前の持つその歪んだ悪意を拭えれば

どこかのベッドで眠る子供の 一人や二人は救えるだろう


刺された刀傷と 体中浴びた血漿で

俺もお前でさえも 生き抜くことは出来ないと知る 


追想 黙想 瞑想

追想 黙想 瞑想

そのあとに


ネットの戦場 体なきその世界で

他人が何感じようと 何思おうと

感覚中枢が満たされる字面を探す 掲示板はその媒体さ


食べるのはカップヌードル 冷えたお茶はまずくて

それでも脳内モルヒネは満タン


呼吸困難になるほど スマホを眺めて 自涜と冒涜の狭間を行き来する


「俺が一番だ」それが言いたいだけさ 傷のなめ合い野郎が 「評論」という名のマスタべをかましてる


そら粗を探せ ほら足を引っ張れ ない物ねだりで殴り合い

そう気づけば 俺もお前も地べたをのたうち回ってた


血 泥 土塊 消えた魂 消えた愛情 消えたやさしさを求めて


軸のないこの世界から 罵声と怒声は消えて

静かな空を仰ぎ 血塗られた手を見て 泣く

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