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異世界の監視者たち  作者: 空のかけら
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第3話 研修初日?

 その女性に、お礼を言って、石垣を回り込むと、石垣の反対側は滝になっていた。その反対側には、公園の入り口のような感じの門があった。

その先は、舗装道路に見えた。動く歩道の高速版みたいな感じで道路自体が動いていたが、さらにその上を得体のしれないもの…車?絨毯?馬車?ネコ?そうとしか見えないものが、ごちゃごちゃ走っていた。

 動く道路の上でも走っているので、あっという間に遠くに行ってしまい見えなくなる。


公園と動く道路を挟んだ側には、スーパーマーケット?があった。

どう見ても、スーパーにしか見えない。でも、なんでこんな所にあるのだろう。

騒がしいと思うのに、スーパーからの音は全くない。

その代わり、店頭で戦闘状態になっていた。

商品がワゴンの中に入れられていて、その商品を押し合い圧し合い上からかすめ取ったりしている。

よく見ると、人もいるけど、明らかに人でない生き物。空中を浮遊しながら上から別の人?が持っていた品物を複数の触手でもぎ取っている、なんだかよく分からない雲みたいなもの。

あっ、斧が飛んできた…と思ったら、空中で反転。スーパーに戻って行った…???

なんだか、カオスな状況なので、動く道路を渡る方法も分からないけど、斧の影響がないように、対岸のスーパーと反対の方向を道なりに歩き始め…られなかった。


見えない壁があるようなのだ。

壁の向こう側には行けないようなので、方向転換をして来た方に行こうとしたが、戻れない。

気が付くと、見えない壁に囲まれていて、身動きが取れなくなっていた。


困った。ふと、さっき、壁に対して「自動ドア」と思えば、自動ドアになっているのを思い出した。

そこで、目の前といっても何も見えないが、ドアだと自己暗示のようなものをかけて、ゆっくり前へ進んでみると…。


壁が自動ドアのようにスライドして、次の瞬間に、あの白い通路に戻っていた。


そして、さっきから動いていませんという感じで立っている 案内人のスリーさんがいた。


「自動ドアについては、分かったかしら。こういう変なのが、あちこちにあるけど、慣れると意識しないでドアは開くようになるから、気にしなくても大丈夫よ」


さっきの光景と今の状況が分からないので、スリーさんに聞いて見ると、あれは現実にある自然庭園をこの研修室と繋げたものとの答えが返ってきた。なんでも、自動ドアなどの扱いに慣れるための研修プログラムの一つとのこと。


「びっくりしました。自動ドアを抜けたら、いきなり草原だったので」

「そうね。みなさんの研修後の感想を聞くと、この最初の自然庭園に関することが一番多いわね。それだけインパクトがすごいのでしょうけど。」

「現実にあるという事は、あの自然庭園はどこにあるのでしょうか?」

「それは、研修後のお楽しみということにしておきましょう。研修終了後のご褒美ということで。」

「期待して待っています」


そう言うと、スリーさんは、にっこり微笑んだのち、少し真面目な顔付きになって


「では、こちら側に入って。研修と生活、質疑応答に関することについての概要説明を行います。」


自動ドアは、開いていたためそのまま入ると、先ほどとは違いちゃんとした部屋になっており、そこには1つの椅子と机。正面の壁は白くなっていて、まるでホワイトボードのようだった。

いつも読んでいただきありがとうございます。

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