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異世界の監視者たち  作者: 空のかけら
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第1話 海外出張?

書き始めです。

できれば、長く書きたいですが…どうなることやら。

 家業とも言える仕事に就いて3年が経った。大学卒業と共に入ったので、今は26歳。

 大学受験に失敗し、1年浪人だったけど、その際のバイト先も家業で融通してもらった。もちろん、資格はしっかり取らされたけど。バイト代の半分は、浪人中の食費などに消え、半分をおこずかいという名目でもらっていた。バイト代を全額くれないのは、法律を守っていないんじゃないのか?と聞いたら、家業ということで、バイトではなく、お手伝いとして無給の方がいいかと聞いてきたので、全力で拒否した。

 

 家業について、3年。短いようで長い感じの微妙な時に、社長であった親父から主張命令が出た。海外出張だった。

 しかし、家業の仕事に海外支店などはないし、海外に取引先もないはず。命令後、すぐに出張先に行けと言われたけど、そこは国内。しかも、周囲に民家もない山奥。ネットで見ても、山奥ということで、倍率が荒く何があるのか全く分からない。GPSも通じないというくらい、辺鄙な場所。途中の高速とその山奥へ通じる接続道路、取引相手と言われる人物と待ち合わせ場所が決まっているからと目的地に行くための地図を渡された。

 地図には、接続道路の先が地図の中の道路として載っているはずなのに、接続道路の先は一本道らしく、接続地点を始点として目的地を終点とした距離しか載っていない、おかしな地図--地図とは言えない--をもらった。


 出発する際、親父…社長だけ見送り。社用車で行ってもいいと言われたので、社名がバッチリ入った車を選んだ。親父は、出発間際に興味深く、よく分からないことを言った。


「お前にとっては、長い出張になるだろうが、家族で来週会えると思う。しっかり学んでくるんだぞ。」


??俺にとっては長く。家族にとっては、1週間?なんだそれは。


聞きなおしても、笑っているだけで答えようとしない親父を睨み付けたが、答えが聞けそうになかったので、目的地に向けて出発することにした。


会社から、近くの高速道路に入り、気持ちよく飛ばしているが、辺境とも言える場所に来たせいか、車の量ががくんと減った。

目的地近くの"聞いたことがない"インターチェンジから一般道路に降りると、すでに周囲には民家があるように思えない光景が広がっていた。

地図の指示に従い、接続道路らしき道を走る。季節が7月ということもあり、外はかなり暑そうだ。

前を向いて軽快に走りながら真っすぐ伸びる道路を見れば、周囲よりもさらに高温のせいか、空気が揺れるのか周囲の景色がゆらゆらしている。

接続道路が真っすぐ続いているうちに、さすがにおかしいと思い始めた。

1時間以上真っすぐな道など山奥にあるだろうか?明らかにおかしいと思って、車を止め、暑いけど外に出て周囲を見ることにした。

車から外に出た瞬間、周囲が真っ暗になった。明るい所から暗い所に突然変わったので、何も見えなくなった状態。少しずつ、暗闇に目を慣らすようにして、見えてきたのは、鬱蒼としている森の中。

その中に砂利道として続く1本の道。接続道路と違い、舗装はされていない。

驚いた俺は、後ろを振り向くが、接続道路だったはずの道は砂利道に変わっている。

あまりにおかしな事が起きたので、混乱しそうになったが、もらった地図を見ると…


目的地まで……km と書いてあった。最初に見せてもらったものと違う。接続道路から目的地までの距離だったはず。さすがに、何か裏があると思い始めたが、まだはっきり分からなかったので、とりあえず車に乗り、ゆっくり移動を再開した。で、分かったことは、地図だと思っていたのが、実は違うものだということ。目的地までの距離が、だんだんと短く表示されていたからだ。

地図だと思ったのが、まるでGPSみたいだとは思わなかった。しかも、見た目は完全に紙なのに。普通のコピー用紙としか見えない。


そういえば、インターチェンジもおかしかった。降りる車はおろか、上がってくる車もなかった。一般道路に降りる際の料金所もなかったような気がする。降りた先の一般道路も何も走っておらず、周囲は民家もない。確か、水田のようなところに一本走る農道みたいなところだったような…記憶があいまいなまま、砂利道で車を大きく揺らしながら、目的地に近づいて行く。

 目的地まであと3kmとなった時、突然前が開けた。真っすぐな道路があった。しかし、その幅が広すぎて両方の端が見えないほど。目的地は真っすぐ前らしいが、幅広い道?がそのまま前へ延びている。ふと、滑走路かなにかか?と思ったが、のちに似たようなものだと聞いて驚いた。


目的地に到着。そして、目の前には、無人としか思えない1軒の民家があった。

地図には、距離が書かれていない代わりに、"民家のインターホンを押せ!"と書いてあるだけ。


暑いし、汗でだらだらなので、早く涼しいところに行きたいと思い、インターホンを押すべく、そこに手を伸ばした。


この時、到着時刻は午後4時くらい。これまでの異常な状態に頭が麻痺をしていたのか、かなり気が急いていたのだと、あとから思った。


なにしろ、異常な事態を異常だと思わなくなっていたから…。

いつも読んでいただきありがとうございます。

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感想につきましては、読ませていただき、今後の作品作成の参考にさせていただきます。

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