表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

白くて冷たい腕

 お風呂に入れなくなりました。それこそ血も凍っているのですよ。


 いや怖かったな。時々当たるんですよ実話怪談怖いのに。


 最近は実話怪談を読んでいないので耐性が落ちている傾向がありますね。


 今まで読んだものに比べれば、それほどのものではないのだから。


 創作怪談で人を怖がらせるなんて、大変なことです。だって始めから創作とわかっているのだから。


 しかし実話怪談は違います。


 文章ではなくて事実を読むのです。


 別に家の風呂場に何か出るわけではないし、人も殺していないし。


 だけど怖い。


 そもそも風呂場自体にいいイメージはないのですよ。


 先日も浴槽でい眠って死にかけたし。垢の浮いたお湯を多少飲みましたが、命に別状はなかったようですね。


 私は題名にこだわりますが、実話怪談については意識しませんね。


 ほとんどが実話怪談短編集みたいなものなのでスルーしても問題ではないのよ。好きな分野を読めばいいのだから。


 目的がはっきりしているではないですか。


 最近は暴走老人は控えていますが、少し前まで何でファンタジー部門の題名が何であんなに長いのかと言う話をさんざん書き散らかしました。


 するとね丁寧に説明してくれた人がいたのです。


 こういうもの読みたいと言う目的があるから、内容がわかるような題名にを付ける。


 すると読者が増える。


 この構図は私が実話怪談を読むのと同じではないですか。


 だったら、「異世界、転生、美少女、拷問あり」


 とでも書けば話は済むと思うのだけれど。


 このサイトだけの現象かもしれませんね。でも将来はわからない。


 ところがね、この作品後で見たら題名が付いていたのですよ。


 それも、正確ではないのですが「一人で風呂に入れなくなるエッセイ」と言うものでした。


 これには参りました、一本取られましたね。


 数年前の話です、退職直後で時間に支配されたくなかったのです。


 それで夜中の三時に風呂に入ったのですよ。家族はいましたが当然寝ていますよ。


 入浴後多少カビが目立ったので、ことはついでとカビキラーをガンガン噴霧して出ようとしたらドアが開かないのですよ。


 これもホラーの範疇でしょうか。翌朝冷たい骸で発見されれば完全にホラーでしょうが、書き手の私がいなければ意味がないではないですか。


 そのうちに気のせいか息苦しくなってくるし。もう一巻の終わりかと思いましたよ。


 幸いにして地声がでかかったので救出されましたが。


 これはパニックですがホラーの範疇でしょう。


 どちらが怖いのでしょうね、閉じ込められて死ぬのと白くて冷たい腕が絡みついてくるのと。


 閉じ込めは対策がとれますよ、家族に声掛けをすればいいし最悪の場合拡声器でも持って入ればいいのよ。

  

 だけど浴室の死亡事故は多いのですよ、自殺を別にしてですよ。


 私だってヨロヨロしているから滑って頭を打つこと何て考えられるではないですか。そうなると生死にかかわるではないですか。


 だけど白くて冷たい腕はその場で取り殺しはしないでしょう。


 だって実話怪談が伝承されないではないですか。


 どちらとかは言えませんね。白くて冷たい腕は出現予測不可能だから。


 とにかくゴールデンウイークなので家族が覚醒しているうちに風呂に入ります。



 

 

 

 


 

 

 


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ