プロローグ
異世界系を投稿してみたくなりました!
こういうのは初めてなのでお手柔らかに
きりーつ、れい、さよならー
「はぁ…やっと家に帰れるぜ…」
高校受験の時に高校生なら頭のいい奴がモテると聞き無駄に上の方を目指してしまい、世間一般でいう進学校に進学してしまった俺には毎日の授業が辛く、学校の空気にも馴染めず周りともあまり上手く馴染めなかった。
「はぁ…ほんと行く学校間違えたわ」
しかも、最悪な事に自分の学校には美少女と呼ばれる存在がいなく、顔面偏差値もお察しだった。
それに、そんな学校でも俺がモテるような兆候は全くもってなかった。
高校生になったら美少女の彼女を作ろうと思ってたのに…
結局モテる奴はイケメンだし、勉強ができるからと言っても周りも賢いから全く意味がないよな。
男の娘でもいいから可愛い彼女が欲しいぜ。
むしろ可愛い男の娘こい!
と心の中で愚痴るも自分は正真正銘の普通の高校生で唯一自慢できるのは学力くらいで他は特に秀でたとこもなく、どこぞの主人公のように可愛い妹も幼馴染もいなければ、古武術もできなく、両親が海外を飛び回っているとか金持ちとかということもない。
他人がもしさっきの心の声を聞けば「頭大丈夫?」と言われる事は必死であった。
それでも俺は容姿で妥協する気はなく、絶対に美少女の彼女を作ろうと思っていたが、現実はそんなに甘くないと半ば自分自身で諦めかけてもいた。
「くっそ、俺も異世界転生すればな」
最近流行りの異世界転生物の小説やアニメを思い出すとほんと現実はクソゲーだ。
俺も異世界の主人公のように無双したりハーレム作ったりしたい。
「現実はクソゲーすぎだろ。生まれた時から外見の優劣とかその他諸々いっぱいあるし。完全にリセマラ必須ゲーじゃん。」
そんななんの益もないゴミのような事を考えながら歩いていると交差点に着いた。
「異世界転生物の主人公ならここらへんでトラックに轢かれるのがテンプレだよな」
「まあ、そんなこと実際あるわけ…」
キャーッ!
キキキキキッ!
女の人の悲鳴と激しい金切音が鳴ったと思い横を見ると視界いっぱいにトラックが広がっていた。
「えっ…トラッ…」
もうこれは駄目だと思い目を瞑るも痛みはこなく、トラックはギリギリのところで自分の所を通っていなかった。
「おいおい…驚かせるなよ、まじで死んだかと思ってたわ」
ほっと安堵をつきつつも、もし轢かれて異世界行けてたなら勿体無かったかなぁと思うがそそくさとその場を去ろうとすると
ガチャンッ
と檻が空くような音がトラックの方からした。
何だろうと思い振り返るとトラックに積まれていた檻の中のトラが抜け出していて、自分の目の前にトラックではなくトラが襲いかかろうとしていた。
「まじっ…」
トラックじゃなくてトラとか有りかよ。
せめて、そこはトラクターだろうが
そんなわけのわからない意味不明な事をを思うも腹の辺りに激痛が走り見てみるとトラの爪と牙により到底助かるとは思えないような事になっていた。
「やっぱり現実ってクソゲーだわ」
最後まで現実はやっぱりクソだと思い俺は死んだ。
次は女神のご登場!