父からの贈り物|心のぬくもり幻想舎
父から、誕生日に何か欲しいものはあるか、どこかへ出かけようか、と提案してくれたのは初めてだった。
「じゃあ、ピアスが欲しい」
少し考えた末に、一番妥当だと思えたアクセサリーの名前を挙げる。
わかった、と素っ気なく答えてそっぽを向くあなたはとても不器用な人なのだと、大人になってようやくわかるようになった。
そして、とてもあたたかな人だったということも。
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日々をめまぐるしく過ごす貴方に向けて書きました。
愛することを、愛されることを、思い出してみませんか?
ここは疲れた心をちょっとだけ癒せる幻想舎。
別の短編小説もお楽しみに。
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