月夜はなんだか
ここらへんの作品、すっっっごく前に描いたんですけど。
手直しもしてますし、あんまり違和感ないです。
僕をとりかこむ景色は 今日も冴えないモノトーン
染めてくのはただ青ざめた憂鬱だけ
ひきつった微笑みをはがしたら
素顔にはりかえて無口な家路につく
見まわせどふさがれた視界
僕の前には闇もひろがらない
逃げ場を求めて見上げた空に 月が笑う
きっとなにか いいことがあったんだろうな
月は昨日より少し満ちたみたいだ
こころなしか明るめな夜道 歩き出すのさ
くちずさんだ歌はなんだか
いつもより遠くまで響いた
そんな気がした
僕をとりまいた景色は 今日もけだるいモノクローム
彩るのはただ灰色の濃淡だけ
安っぽい涙だけ流したら
真顔をとりもどし無難な明日を望む
見上げれど覆われた夜空
僕の上には星も輝かない
雲の切れ間からのぞいた空で 月が泣いた
きっとなにか やなことがあったんだろうな
月は昨日より少し欠けたみたいだ
こころなしか暗がりな夜道 歩き出すのさ
けりとばした石はなんだか
いつもより遠くまで転がる
そんな気がした
当事はそうとう背伸びして、こういった「枯れ」を描いてたんでしょうね。