看板
少し離れた所にあった物は看板だった
「由良なんて書いてある?」
「今から読むから待て」
「了解」
「ついでにちんちんでもしてろ」
「は?犬じゃねぇんだよ」
と古地に手を噛みつかれた
「ぐあっー!噛まれた!
これが本当の飼い犬に手を噛まれる…?」
「誰がお前の飼い犬だ、
チッ…どうせなら首筋噛みきっと切ってれば良かった」
古地が何か言っているが気にせず私は、
看板へ再び目をやった
「何々?…『貴女達は死にました』」
「え、何それ?何で?どいういこと?」
「落ち着けバカ続きがあるから…
『まずその門を通ってください、
その際一度服を脱いでください
転生のため前世の汚れを取ります。
服はそこの壁にある女の子が嵌まって
あんなことやこんなことされちゃうような穴に
服を入れてください、後程返します』」
「これか」
私は穴を確認し服を脱ぎ始めた
「由良待って」
「何?あぁいいよ今回は特別私の裸見てもいいよ」
「いや見たくねぇよそんなもん、私が言ってるのは
こんな怪しい看板の言うこと聞いていいの?ってこと
それに死んだって…」
「私看板読んでる時に思い出したんだけど」
「何?」
「私達さ…睡眠や食事を疎かにして、
ひたすら整地して死んだんだよ」
「………あぁ、そういやそうだ」
そう私達は二人で他の事に目も向けず
ひたすらゲームで整地をしていた
そんなある日、他の事を気にしなかったばかりに
私達は餓死した
「てことでもう死んだんだし宛もないから
看板の指示通りに動こうよ」
「その案乗った」
私達は服を脱ぎ穴に入れた後
門をくぐり抜け歩き出したすると…
「また看板…」
「うわホントだ」
「えーと…何々?
『お疲れ様です、疲れたでしょう。
そこにある飲み物をどうぞ、その飲み物は
体内の前世の浄化の役割も兼ねています』」
「気が利くなこの看板てか誰が書いてるんだ?」
と古地が疑問を口から溢すと看板に「神様です」と
文字が書き足された
「神様もめんどくさい事するなぁ…」
と私が言うと
「前世の汚れを持ち込むと危ないので
こうやって来世に持ち込まないようにしてます」
と浮き出てきた
「空港の他の国から他の国へと危険な植物や動物を
持ち込ませないようにみたいなことしてるんだ…」
「それなら仕方ない」
仕方ないのか…
私達は謎の飲み物を飲み干すと
再び歩き始めた