うわ…
「ルールア終わったか?」
そこには暇そうに体育座りしている主の姿があった
「えぇ」
「そうか!それじゃあさっさとこの街を支配しに行くのじゃ!」
「あー…そうでしたね」
そういえばそうだったそんな感情を表に出すと主が
ニヤニヤしながら近づいてきた
「さてはお主忘れてたのか?まったく世話の掛かる従者じゃのう…ほら、早く行くのじゃ!」
主に少し強引に手を引かれ目的へと進む
「そうですね先を急ぎましょうか」
その姿を客観的に考えてみると少し口元が緩む、が
「「うわ…」」
路地を抜け出そうとすると
白を基調とした服を身につけた者達が数人立っていた
余りの憎さに思わず二人して声が漏れる
「久しぶりだな魔王とその従者」
「あら…魔王様私達どうやら有名人のようですよ
どうしましょうサイン等を求められたら」
「サイン…かサインは要らんがお前らの首が欲しいな
どうだここは自らその身を引き渡してはくれんか…それに忘れたとは言わせないぞ」
「お主らは教会の者共…」
教会、彼らは近年になり誕生したとある神を崇める
新たな宗教の信者達だ。
彼らの何が憎いというと信じる神の影響下に
居るからかは分からないが我々魔族の攻撃に一切干渉を受けないのだ
「貴様らがこれ以上逃げても無駄だ分かりやすく言うと詰んでいるのだ攻撃が通らぬ限り貴様達魔族に勝機は無いのだから」
「じゃあなんじゃ潔く死ねと言うのか?」
「あぁ、民が不安を抱いてしまうから早く死んでくれ」
「死ねと言われて死ぬアホが居ると思うのか?」
「あぁお前ら魔族愚者ばかりだろう」
「ほ、ほぅ?相当舐めてくれてるみたいのようじゃな」
「当然だ魔族それもこれ程小さな幼女など毛ほどでもない」
「カッチーンなのじゃ!そうかそうか…なら後悔させてやるのじゃ!妾はこう見えても…いや!姿通り立派な魔王なのじゃ!」
「立派とは…?」
ピタッ…
私の一言で強敵へ向かっていた主の動きがピタリと止まった
「ルールアよ…」
「リュ、リューリュリ様?」
何故か鼻声な主がこちらに振り替える
「お主だけは…味方で居てほしいのじゃ…グスン」
「…」
泣いてる…部下の一言で泣いてるよこの人
「貴様…直属の上の者へ、その発言はあんまりではないか?」
「なんでお前も肩持つんだよ教会の野郎」
「上の者への発言そして、その言葉使いこれだから魔族というのは…」
「ちがうのじゃ…グスッ」
「何が違うのだ魔王」
「魔族にも言葉使いが丁寧な奴も居るのじゃ、
これはルールアの性格が悪いだけなのじゃよ。
因みにルールアは他の魔族から滅茶苦茶嫌われてるのじゃ」
「やはりか…」
「おいこらのじゃガキ魔王それと、
教会の野郎てめぇもてめぇでやっぱりじゃねぇんだよks」