再び酒場へ
その後酒場から
少し離れた宿屋を取り3人で酒場へと訪れた
「あら!貴方達来たわね待ってたわ」
「ごちそう食べに来ましたー!」
「たー!」
「…」
「今はお客さん全く居ないから好きな所に座りな」
~~~~~
「メニューは決まったかい?」
「私は…チキンとキノコのスープで古地は?」
「私もチキンで、あと野菜のスープ」
「エルフの嬢ちゃんはどうすんだい?」
「…」
「この娘にも私達と同じくチキンで、
それとキノコのスープ」
「オッケイ!あ、
エルフ肉のステーキは他の料理と同じタイミングで
出して良いかい?」
「大丈夫ですよ」
「了解」
~~~~~
「ほら、うちの自慢の料理さたーんとお食べ」
「わぁ…美味しそう…
1日食べなかっただけでこんなにお腹が減るんだな…
感謝して、いただきます!」
「まーす!」
「…」
「ほらほら、そんながっつかないの
それと…はい、これがエルフ肉のステーキ」
と言われテーブルの上に出されたのは…
「ちっこ!」
一口分というより…欠片
私達3人の前に出されたのはエルフ肉の欠片だった
「しょうがないのよ、貴重なんだから…
タダで食べれるだけ感謝する物よ」
「そんなにか…」
私はこの肉のありがたみを再確認し
一つの名案を思い付いた、それは…
「この肉私と古地の分君に上げるよ
君のお陰で今こうして食べられるんだから、
その感謝としてさ。古地どうかな?」
「いいんじゃない、私はチキンとスープが
あれば良いよ」
「…と言うことで、はい!
今日のお礼として上げるよ、あーん!」
私と古地の分の肉をエルフの口元へと運んだ
喜ぶかと思いきや…
「ヒッ…いや…やめて……ください…」
「いやいや、
こういう時は素直に貰うのがマナーだよ!ほら!」
少し遠慮がちだったので、
強引にエルフの口元へと入れた
「ンンッ!………ア゛ガッ………オ゛ッ…オ゛エ゛!
ガボッ!カハッ!コホッ!…オ゛エ゛ェ゛!!!」
「うお…」
エルフは肉を口にした途端に苦しそうに吐き出した
しかし、
今までマトモに飯を与えられていなかったのだろう
何か出てきたのは最初だけで、
それからはただひたすら空気を吐きだしていた
私としたことが…スッカラカンな胃に肉は危険だった…
「あー…何やってんのよ
仕方ないわね後始末は私がしてあげるわ、
だから、ほら早くご飯食べちゃいなさい
冷めちゃうわよ」
「ごめんなさい…君もごめんね最初にお肉だと
ビックリしちゃったよね?次は自分のペースで食べな」
私はエルフに謝りつつ自分の料理に手をつけた
途中エルフが「自分のを………自分のを………」と
ブツブツ呟いていたが
空腹に耐えきれなくなったのだろう
目の前の自分の料理を食べ始めた