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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

正直者、神経衰弱

作者: 石川 瑠佳

 普通に、カードを開いて、閉じる。

 何を見ていたんだ、俺。激しい既視感で慌てる。またもや出る意外な心の残像。とっくに知っている人だった。けど、会ってみるまで誰か、分からなかった。

 結婚していた、あの人と俺。仲は普通にいい。アレ、結婚したら、ずっと知らない人だった。

 初めて読む小説みたいに。時を忘れる程に、時おり、笑いかけてくれるけど、こんな笑い方だったか。気付かなかった。

 シリーズ物の、長期スケール小説。

 いきなり最新刊を読むと、ほとんど会ったことのない人の家に、入ったような、立ち尽し感で、困る。読んでない感覚が、たくさんあった?

「俺のこと、嫌い?」

「好きだよ、絶対」

 後ろから、ハグされた。()()()()()だよ、コレ。

 俺のこと分かってて、選ぶなんて。外国の絶対的観光地以外を歩いたときみたいな不安だった、俺。正直、想定外にイチャつくのだった。ドキドキタイマーをまた、未定未来にセットしてしまった。


                   終


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