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第九幕。研究室にて。

「新しいことができるようになった」

「おー」

 研究室に入って来るなり、エイミーさんが言った。

 新しいこと――? 何だろう。


「呪文唱えるけど、20分と2.8秒かかるから、まあ座って見てて」

「わかった」

 いや細けえな!!

 そこは20分でいいよ!!

 2.8秒延びたところで気づきもしないよ!!


「……、…………、……、……、……――」


 エイミーさんは呪文を唱え始めたけど、これは――?

 僕の勉強がまだ及んでないところだ。

 何が起こるんだろう。


 しかし約20分の詠唱――かなり大掛かりだぞ。


 ――。

 ――――。

 ――――――。


 ――そろそろだ。


「……、…………、……、……ッ!」


 ――フッ。


 エイミーさんが消えた。


「お」

 えっ。


 ……え、えっ!?

 エイミーさん!?!?


 え……ま、まさか……魔法失敗して自分が消えてしまったんじゃ……?


「――わッ!!」

「わ」

 ぉわッ!?!?


 突然の後ろからの声に驚いて振り返ると――エイミーさん!?


「びっくりした?」

「すごい」

 ――驚いたなんてもんじゃない、一体何が……?


「世界の理を無視する系のやつ、あれ応用したらワープできた」

「そうかぁ」

 出たよ世界の理を無視する系!!!!!!!!

 しかもクラリッサさん納得してるっぽいし!!!!


 いや、それにしても――!


「ものすごいですよコレ! 実用化できたらどこにでも一瞬で行けちゃいますね!」


「うん、でも長距離はちょっと怖いかな。たぶん失敗したら全身バラバラになるから」

「あー」


 ……。


 全身バラバラになるから!?!?!?!?

 何言ってんのこの人!?!?


 しかもそれ魔法の仕組みからすると短距離でも低確率で起こるはずでは!?!?

 そんな恐ろしいこと試してみたの!?!?


「まあ、なかなかすごいよ、世界の理を無視する系。物理法則とかから外れた事象起こせるから」

「だねー」

 世界の理を無視する系――物凄く危険ではあるけど、たしかに、これは突き詰めて研究していく価値があるぞ――!


「めっちゃ頑張れば、世界そのものを消すのも可能かも」

「ちょっとやってみたいね」

 やってみたくないよ!!!!!!!!!!!!

 とりあえず乗っかるのをやめろ!!!!!!!!


 ――とにかく、まずは簡単なところからまとめていこう……。

第一幕の文体や表現を見直して改稿しました。

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