第三幕。再び、王の間にて。
「で、どうしたの、藪から棒に」
違うんだよなーーーー!!
そっちが先に藪から棒を出してきたんだよなーーーー!!
「はい、少々……意見が割れまして」
少々……? だった、かなあ……?
まぁ……いいよ!! 譲ろう!! そこは譲る!!!!
そこは譲るから謝って、エイミーさん!!
「私めとしては、サントゥアリオ川へ毒を流すのが宜しいかと……」
ん。
……あれ?
えっ……え?
えっ!? エイミーさん!?!?
謝る話は!?!?!?!?
「えっ、めっちゃいいじゃん」
絶対ダメーーーー!!!!!!!!
最悪の選択だよ!!!!!!!!
国王、もうちょっと色々考えてみ!?!?
多分それが最悪の選択になるよ!!!!!!!!
――。
――――。
――――――。
「えっ、じゃあ……えっ? どういうこと?」
ほらーーーー!
国王困惑しちゃったーーーー!
いや……えっ。
あれ。
これは……えっ? え、待って。
これ僕が反対意見を言う流れになってない!?!?
嘘でしょ!?!?!?!?
さてはエイミーこのアマ謀りやがったな!!!!
しかもやり口が汚ぇんだよ!!!!
なぁ!? おい!!!!
くっそ……!
――仕方ない。
「……しかし、それでは無関係な民衆を巻き込んでしまいます」
「あー……でもまぁ……ちょっとぐらいはしょうがなくない?」
ない!!!!!!!!
しょうがなくない!!!!!!!
あと、ちょっとぐらいじゃないんだよ!!!!
サントゥアリオ川流域の総人口知ってる!?
846万3千人(昨年末調べ)だよ!!!!!!!!
ちょっとの幅がでかいにも程があるだろ!!!!!!!!
どう言えばわかってくれるの……。
「……お言葉ですが国王、あまり非人道的な行為には近隣諸国が黙っていないかと……」
「いいじゃん、言わせておけば」
違うの!!!!!!!!
そういう黙る黙らないじゃないの!!!!
そんなことしたらウチが周りからヤベー国認定されて袋叩きに遭うっつってんの!!!!
もう……何なの……どうすればいいの……。
「まぁ、でも、大体わかった、そういうことね」
国王ーーーー!!!!
そうです!!!!
このタイミングです!!!!
今ここで話を撤回しましょう!!!!
「そこまで言うんだったら、任せるよ」
……。
何を!?!?!?!?
ねぇ国王!! 何を!?!?!?!?
「承知しました」
クラリッサああああああああ!!
はえーんだよ!!!!
こういうときだけ返事がよおーーーー!!!!
――もうやだこの国。
完結しませんでした。