第二幕。作戦会議室にて。
「まぁ、折角だしやろうよ」
折角だしやろうよ!?!?!?
その『折角』、僕が知らないやつだわ!!
ゴメンねエイミーさん、僕の勉強不足かなあ!?
「だよね」
だからさぁーーーー!!
なんでそんなちょっとした思い出作りみたいな感じでこの話に乗っていけるんですかねぇクラリッサさんはーーーー!?
「どうしよっか」
「それねー」
何がだよ!!!!
悩みどころ無いよ!!!!
断るんだよこの話を!!!!
「毒かな、やっぱ」
「だね」
怖い怖い怖い!!!!
怖いってエイミーさん!!!!
怖いからそういうのやめて!!!!
「よし、早速サントゥアリオ川に流そう」
「うん」
「それはどうかと」
さすがに反射で出た。考えるより先に言ってた。
「えっ、何で? ウチが上流で向こう下流じゃん」
「うん」
そうだね!!
それはそう!!!!
それはそうだけど違うの!!!!
「ちゃんと向こうの首都通るし」
「ね」
それもそう!!!!
それもそうだけど違うの!!!!
気付いて!! 早くその違いに気付いて!!!!
「よし、流そ」
「よし」
待ってーーーーーーーー!!!!!!!!
「あの……できる限り無関係な人々は巻き込まない方が良いかと……」
「あーーー。うーん。まぁ……そういう考え方も……。無くは無い、かなぁ……」
なんでそこで百歩譲ったみたいな顔ができるんだよこの人は!!!!
「たしかにねー」
そんでさっきからクラリッサさんは何なんだよ!!!!
乗っときゃいいとしか思ってないんですかねこちらの方は!!!!
「万策尽きちゃったかも」
「ねー……」
毒一択だったの!?!?!?
毒一択ってことは無いでしょ!?!?!?
万策の引き出しが毒一個なんてことある!?!?!?
「国王んとこ行って謝ろ」
「うん、謝ろ」
この、この話……そこで白紙に戻してもらえますよね……!?
国王、信じてますよ……!?
次回で完結するのか、はたまた。