お茶会に招待されまして
「レティー話がある。こちらへおいで」
「なあに?お父様」
なんだろう、お父様の顔がなんか引きつってる。
「実はね、王家のお茶会にレティーが招待されてるんだ。王子様と年が近い貴族の子供達を集めてるお茶会なんだがどうする??」
ほう王家ですか、まさかのリアル王子様ですか。公爵家ってすごい。
「別にレティーが参加する必要なんてないと思います、お父様」
このお茶会王家からの招待なんだけどそんなこと言っていいのだろうか。兄上よ。
まぁ、王家からってことは断れなさそうだし、同年代の友達も欲しいし、行ってみてもいいかも。
「行きます。お父様」
「レティー無理しなくていいんだよ??」
「本当に行くのかレティー」
お父様もお兄様もどうしてそんなに不機嫌そうなんだろうか。
王家のお茶会ということは、むふふ。そうですよ。なんと言ったってかの有名な宮廷料理人たちが腕を振るって作ったお菓子食べ放題でですよ。せっかく招待されたのだからこの5年間で鍛え上げた隠れ早食いのスキルを駆使して出されたお菓子コンプリートして見せよう。うひひ。
まぁ、5年間で隠れ早食いのスキルを習得しただけじゃあありませんぜぇ、ちゃんと貴族令嬢らしくダンスやマナーのお勉強も頑張りましたよ。まぁ私の淑女教育は順調と言われているのでお父様たちが心配してるようにはならないと思うのだが。別に王子様がイケメンだろうが取ってくったりしねぇぜ父上。
「大丈夫です。行きます」
「レティーが行くなら僕もついていくよ」
なんだよ、兄上。そんなにそなたの妹が心配なのかい。まぁ初めてのお茶会だしお兄様がいた方が安心か。
「お兄様ありがとう!大好き!!」
「「レティーが今日もかわいい」」
ということで私、お茶会に参加することになりました。