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3 魔国

宿では疲れていたので、朝までそのまま寝てしまっていた。慌てて朝早く起き、宿の食堂で雇い主のアロイス様を待つ。すると奥からアロイス様が現れた。「昨日は疲れて、先に寝てしまい。申し訳ありません。」と頭を下げる。


するとアロイス様も笑って「俺もだ。朝までぐっすりだった。」と背中をばしばし叩かれた。痛いです。


朝ご飯を宿で食べ、昨日の職人さんと話し、これからのことも通訳していく。そして その後は船に乗ることになりました。船は 魔動物(水)が引いていくらしく。これなら かなり時間短縮で、魔国につくみたいです。船では、仕事などすることが無いそうで、船では自由に過ごせさせていただきました。


魔国につくと 商品の搬出などで、アロイス様が商品の搬入などの手配をしています。私は 何をして良いのかも分からず、指示待ちになってしまいました。


アロイス様に、呼び出されました。「運んできた商品を売るが、魔国は海沿いで、他国からの交易が盛んだ。その代わり 発展も凄いが、言語が沢山ある。俺もある程度の言葉はしゃべれるが、片言の言葉もある。悪いがその都度、通訳してもらえるか?」と話されたので、お辞儀をする。


その後は、アロイス様の側で通訳をして数日過ごし、そのまま契約終了まで、アロイス様のお世話になりっぱなしだった。最後にお礼を言いに行った。


「ヒカリ 良いんだぞ。このまま、通訳してくれていても。俺としては助かるからな。」と話をされた。

「アロイス様。ありがとうございます。でも、」と頭を下げる。すると息を吐きアロイス様が「ヒカリ。今むやみやたらに出て行ってもこのまま、路頭に迷うぞ。今ここで金を貯めて、それから行動をしろ。さもないと、取り返しがつかなくなるぞ。」と腕を組み話してくる。これ以上お世話になるわけに行かない。


「あ・・・・」と悩んでしまう。「これ以上世話になるのは、と思ってるなら。ここにいろ、ヒカリがこれから必要だ。」と肩を叩かれた。家のお世話まで頼めないので 家を探していたら、アロイス様が商業ギルドで、探してきてくれた。家はハイツみたいなので、お安く1LDKだった。ここなら お給料でもやって行けそうだ。隣近所の方も、若い夫婦や一人暮らしの方達なので、良かった。ギルドを通しているので、治安も良いそうだ。



それからは、お金を貯めるために必死になって、昼も夜も関係なく、力仕事も進んでやった。毎日毎日頑張って、裕福では無いが、ひとまず暮らして行けそうだ。


食事は 毎日パンとスープで乗り切っていた。買い物は、遅くなる時間に 見切り品を購入した。料理がしたいが、持たざる者なので、火が使えない。火を使おうと思うと、それなりの魔法石を購入しないと駄目だ。魔法石はあるが、魔石に火を込められない。それも結構高いので、少しづついざと言うときのため使用してる。



毎日 色々な人に助けていただきながら、生活していた。あれから 何ヵ月が過ぎた頃、「ヒカリ。卵を貰ったから、またプリン作って」と隣人のキツネ獣人のリアに呼び止められた。隣人の方に プリンを食べていいたところを見付かり、それからはお裾分けや 火を使わせてくださる。お姉さん的な存在だ。リアさんはパン屋さんで働いている。残ったパンをたまにくれたりして、私には良いお姉さんが出来た。




アロイス様の手伝いもだいぶんなれてきた頃、私は体調を崩した。そのまま、家のベットに寝ていた。


すると泣いてる声がする・・・うっすら目を開けると、泣きはらしているリアさんがいた。


「ばか?しんどいなら休まないと駄目じゃ無い。」とベッドで泣かれていた。声が擦れて出てこない。するとアロイス様が「余り無茶しては駄目と話したろう。」と怒られた。謝罪しようとすると、頭をなでられた。「体が良くなるまで、良く休みなさい。」とそのまま、お休みになった。


その日の夜夢を見た・・・・懐かしい夢を・・・お母さん お父さん・・私がいて・・・・・体が熱くなり 目が覚めたら。卵が2個枕元にあった。いただいた 卵だなと思いながら、熱で上手く頭が働かない。ボーッとしながら、プリンを作らないとと思い、卵を割ろうとしていたら、それを見た リアさんとアロイス様が絶叫した。




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