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2 旅立ち

乗合馬車は、町に着く間は、野営をする。その野営は、乗合馬車の人が雇っている、冒険者がほとんどだ。


次の町までの道のりで、護衛をしながら馬車に乗れるのでランクの低い冒険者は喜んで引き受ける。


大体の高ランクは、自分の乗り物があるので、それで移動してる。そう言えば、この馬車何処に行くんだろう。


他の人の話を聞いたりして、行き先を決めて行こう。


この世界は、地球みたいに、言語が国によって違う。両親は 共通語 その共通語の読み書きしかできなかった。私は この世界の言語 読み書きは、当たり前にできる。その能力は、両親以外知らない。隠した能力だ。かの方もだから、共通語しか私には話さなかった。ただし、他の人達には母国語だったけど・・。言葉の能力があったから、騙されそうになっても、未然に防げた事もある。両親には、感謝された。なつかしい、思い出だ。


人は言語がそれしか出来ないと思うと、その場で違う言葉で話す時もある。その裏の言葉・・・有益になるときもある。その言葉を読み取る。


私は今いる国から離れたい。それから 何処に行こう・・・両親と過ごした、町リンベル 。わたしは、この町で 竜が治めてるしか知らない。 

リンベルの町は田舎の町で、町の人も少なかった。のどかで ゆっくり時間が流れていた。そこで両親は、魔物狩りでは無く、薬草など採取の依頼を受けていた。高確率で良い物を採取してくるので、指名依頼もあった。その両親が残してくれた、薬草など素材が入ってる鞄もある。私も同じように、証明書の為冒険者登録していた。でも、やはり持たざる物なので、出来る仕事は限られている。


持たざる者は珍しい。次の大きい街に行けば、仕事があるかも知れない。


ぼんやり 御者の人や商人の方 冒険者の話を聞いていた。大きい湖を渡った先の、魔国は海という塩辛い湖がある国らしい。昔住んでた国に似てるんだろうか?行ってみたい。行き先は、魔国。海に近いところが良いな。両親といった思い出の海に近い国に行こう。魔国に行くには、船か空を渡る魔動物に乗るらしい。船の先端も、魔動物が、船を引いて海を渡るらしい。行ってみたい、見てみたい。行き先は決まった、魔国海をまず目指そう。



数日 馬車を乗り替えながら、魔国行きの船と空の乗り物を見る。向こうに行く乗り物を探していると、商人さんと職人の人が口論していた。耳を澄ますと、お互いの話が少しだけ行き違っていた物だ。



商人は 魔国に帰る途中に、商品を仕入れるのだが間に合わなかったので、船に乗れなくなったので、その分のお金を引くと話しているが、職人はお金が少ないと怒っている。少しのニュアンスだが、ちょっと違う。


周りに人だかりができはじめたので、少しだけ通訳する。すると、誤解が解けたみたいで、お互いの落としどころも出来たみたいだ。お辞儀をしその場を後にする。


今日は 空も船も乗り合いチケットが、無くなってしまったらしい。仕方ないので安い宿かギルド直轄の宿を紹介して貰いに、ギルドに向かう。ギルドにて宿の紹介をしてもらっていた時に、肩を叩かれ振り返ると先ほどの人がいた。「ああ。良かった。礼を言う前にいなくなるから、驚いた。」と笑われた。


戸惑っていると、「ああ。すまん。魔国に行くチケットを買おうとしていただろう?一緒に行かないか、魔国に」とニコニコ笑顔で話してくる。「あっ。えっ。私は持たざる者なので、お役には立てません。申し訳ありません。」

この世界で持たざる者は珍しいが、持ちし者の庇護(大体は親の庇護だ)に入らないと地位はとても低い。相手を怒らせないよう、細心の注意を払わないと行けない。相手は少し考えたが「ああ。そうなのか。俺の仕事を手伝わないか?魔国語と共通語も、話せるならなお良い。もちろん報酬もちゃんと払う。子供だからと言って。騙したりしないから安心しろ。しゃべれる者がいたら心強い。」と話してくる。困っていると、ギルドの受付の人が、助け船を出してくれた。「ちゃんとギルドを通して依頼してください。アロイス様。その子も、急なお話なので、驚いておりますよ。」と話してくれた。


するとうなずき、すぐに依頼書を作成してくれた。


待たざる者でも可 魔国に渡る費用。食べる物 宿代 給料。仕事は 魔国との通訳。商売の手伝い。その交易が終われば、要相談。と好条件だった。

受付が受理し 私に渡してきた。仕事の条件も全て良い条件だ、「あの 仕事の手伝いとは?」と聞くと「ああ。仕事は物売りと仕入れだ。その間 言葉が通じないのがあってな。その都度話をして欲しい。俺も出来るんだが、少しのニュアンスで 違う言語になっちまう。それで流暢に話す、あんたが欲しくってな。」と話された。受付の方を見ると、「アロイス様は、信用できる方です。書類も不備が無いので大丈夫ですよ。ヒカリ」と言われた。


断る理由も無いので、頭を下げる。自己紹介をする。そのまま今日の宿に向かう。「ヒカリ 飯は宿で食べられる。明日の朝 出発だ。」と宿の部屋で解散になった。


魔国のチケット代 食べ物 宿代 心配しなくて良い。安心して寝られる場所がある。よかった。向こうに渡ったら、また考えよう。今は、この幸運を逃さないように・・・そのまま深い眠りにつく。


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