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第37話 令嬢、魔獣軍団と激突する


魔界進軍後、時折襲ってくる魔人兵をほとんど被害もなく撃退し、楽勝ムードが漂い始めた連合軍、だが、

そんな彼らが魔王軍の真の脅威にさらされる時がきたのだ。


『強大なマナを多数感知! 魔王軍主力と思われます。各自警戒体勢を!』


スタックからの魔信を受け、迎撃体勢をとる連合軍の前に姿を現したのは、トラやライオン、狼などを凶相

にした大量の魔獣の群れだった。その腕の一振りで、人間など簡単に引き裂いてしまうだろう。これまで

相手にしていた魔人兵よりも、難易度の高い敵に連合軍にも緊張が走る。


「砲兵隊前へ! 距離1000mで一斉に砲撃を浴びせなさい!」


教皇レノンの指示で5門の大砲が魔獣軍団に向けられる。ダミドも火縄銃やロケットでの攻撃準備を命令

した。火薬兵器によるアウトレンジからの攻撃で相手を削れるだけ削ってから、接近戦に持ち込もうという

目論みだ。そこに、レーナがレノンに意見具申をする。


「教皇猊下、彼奴らへの初撃はぜひこの私におまかせ願いますでしょうか。英雄騎士の力、ぜひ魔獣ども

にも味わっていただきたく存じます故」


「わかりました、騎士レーナ、その申し出を認めます。そなたの力、魔王の手下どもに存分に見せつけて

おやりなさい」


「はは、御意に!」


レノンの許可を得たレーナは連合軍から抜け出し、一人で迫りくる魔獣の群れに対峙する。他の兵たちは

四天王を退けた英雄を、固唾を飲んで見守っている。もちろん


「さあ皆様方、これからレーナお姉さまの伝説が始まりますわよ。絶対に見逃さないでくださいね」


「「「「「「はい、会長!」」」」」」


”レーナ様を讃える会”の面々もガン見状態だ。


「よし、距離は2000m、派手にぶちかましてやるとするか」


レーナは右手を天に掲げ日本刀を顕現させる。そして彼女の全身が白銀に包まれたかと思うと、剣先から

伸びる一筋の光がはるか上空の黒雲を貫き、魔界に青空が広がっていく。その神秘的な光景に兵たちは

もちろん、魔獣さえも足を止めて見とれてしまう。


「魔獣どもよ、無に帰すがよいぞっ!」


レーナは日本刀を魔獣軍団に向けて一閃する。直後膨大なマナエネルギーが群れの中心を通り抜けて

いく。もうもうとした煙が晴れた後に連合軍の兵たちが見たものは、大きくえぐられた地面と魔獣だった

ものの残骸であった。


「「「「「「「うおおおおおおおおっ!!」」」」」」」


一瞬の静寂の後、連合軍から歓声が上がる。魔獣に怯え気味であった兵たちの士気向上を、レーナは

この一撃で果たしたのだ。


「す、すごい、、、」


「おお、、、レーナ様こそ女神ルーシャス様の使徒であられたのですね、、、」


ポーラ達讃える会のメンバーは、感動の涙を流しながらレーナに祈りを捧げている。本人の知らない所で

彼女は完全に神格化されつつあった。


「よし、やつらに休む間を与えるな! 砲撃開始!」


「爆火矢を全て放ていっ!」


今度はレノンとダミドの指示により、未だ突撃を止めない魔獣の群れに容赦ない砲撃とロケット弾の攻撃

が加えられる。それを抜けた者には、二千丁の火縄銃が待ち受けていた。


「教皇猊下、まだ三分の一ほどがこちらに突撃してきますぞ」


「よし、近接戦闘準備、長槍部隊を前に出せ!」


今回レノンが近接戦闘に用意したものは、地球ではパイク兵などと呼ばれる部隊だ。魔族との1対1の

戦闘は避け、長槍のリーチを生かした集団戦法で強大な力を有する魔族を圧倒しようとする作戦だ。


「隊列を崩すな! 槍は一斉に突きだせいっ!」


各部隊の指揮官の指示に従い、部隊は魔獣たちを次々と槍の餌食にしていった。なお、近接戦闘では

連合軍最強を誇るプリエール王国軍は、遊撃部隊として魔獣軍団に斬り込み攻撃をかけている。


「はっ、はあああああっ! 魔獣とはこの程度かよ!」


巨大なトラの魔獣を真っ二つにしたルミダス、調子に乗った彼はまたまた余計なひと言を口にしてしまう。


「ウチは真祖バンパイアからメスゴリラ呼ばわりされたヤツがいるからな、てめえらなんぞ犬猫同然だ!」


その直後、ルミダスの肩をトントンと叩く者がいた。笑顔ながら全く目が笑っていないレーナである。


「隊長、、、今”メスゴリラ”とかなんとか聞こえたような気がしたのですが・・・・」


「あ、ああ、、、」


ルミダスは全身から冷や汗だか脂汗だかをダラダラと流し、その顔は絶望に染まっていた。しかし、彼は

幸運にもレーナの殺気を逸らせる哀れな生贄を見つけることができた。


「あれを見ろレーナ、魔人兵どもが教皇猊下の方に向かっていくぞ!」


「そんな話を逸らそうとしても、、、むっ、レノンが危ないっ!」


魔王軍はレーナ達が魔獣に気を取られている隙に、手薄になった本陣を狙い撃ちにしてきたのだ。だが、

彼らの目論見は文字通り粉砕されることになる。


「浄化あっ!」


「グギャアアアッ!」


レノンは金属バットを顕現させ、襲いかかった魔人兵をフルスイングで吹き飛ばした。金属バットは異世界

でもその威力を十二分に発揮したのである。


「ルーシャス様より賜った聖剣”ミ○ノ”の力思い知るが良いわ! それ浄化! 浄化! 浄化あぁぁぁぁっ!」


レノンは魔人兵を次々と殴り飛ばす。返り血を浴び口角を上げる彼女にゼノアたちは、


「おお、教皇猊下が魔人兵を浄化されておる・・・・」


「何という聖気だ、猊下こそ正に女神ルーシャス様の御子であらせられるのですね」


感涙しながら祈りを捧げていた。


「エリスよ、あれ”浄化”と言うものなのか・・・・」


「いえ、どうみても”撲殺”ですわ・・・・」


狂信者って怖い。レーナとエリスは改めてそう思うのであった・・・・


さて、世間ではホワイト国がどーたらこーたらというニュースが流れておりますねー

世界でも類を見ないお人よし国家日本を、ここまでマジギレさせた韓国はある意味

すごいと思う今日この頃です。

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