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前置き
人間は哀れな生き物だ、自分の心の安らぎのためならば時として宗教と称し自らが作り出した偶像、そして
人類が邪と定義する神ですら信仰する、そうそれが我が身を滅ぼすと分かっていても...
だがその欠陥が完全なものには再現できないのだ、完全は完全でなくてはいけない、いかなるときも欠陥があってはもうそれは完全ではないのである。
このような生命の中で世界蛇が尾を咥えるようにグルグルと巡り続ける思考、まぁ、所詮は生命に括られたなかで廻した結果なのであろうが。
それが生命の枠がない者達からしたら、なかなかに目新しく、多少なりとも興味を持つ物なのだそれが少し強く出すぎるとこうして輪の中へ遊びに来る。
しかし、輪の中にも神と言うものはいるのだ、いや輪の中だからとも言えるか。
神と言うものは我々の数少ない楽しみである、欠陥を滅びの道と言い自らの方向へと変化させ、楽しみを奪っていく。
そんな認知されぬ隠密性のデエストピアを無に帰し、我々が饒舌に話せるほどの楽しみを作り続けるユートピアをみせようじゃないか。