第九話 魔剣は爆睡中 魔剣って寝るの?返事がない ただのしかばねのようだ!
また間があきました。
「あーえっとー大丈夫?」
俺は少女を助けた後、腰がぬけて立てないのか、ずっと座りこんでいる少女に手を伸ばした。
「あっ、ありがとうございます」
何で俺と同じ位の歳なのにそんなに泣くのって言いたい。あっそうだ、鑑定しとこ。
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イリス•レリーカ
HP 12/12 MP 45/45
力 8
守 5
魔 34
速 7
器 60
賢 40
スキル
身体強化 LV.2 レイン LV.4
鑑定 LV.4
称号
聖女 LV.2 白魔法使い LV.3
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あれだな、HPが体力でMPが魔力量だな。
で、力が攻撃力で、守が防御力、魔が魔法攻撃力、速が素早さ、器が器用さ、賢が頭の良さって所かな。スキルはまあその人がもつ技ってとこで、称号はその人が体験とかそんな感じのことをしたら反映されるってことだな。この人は聖女だから偉い人なんだろうな•••ん?聖女?聖女ーーーー!!
やべっ!聖女だ!聖女ってあれだろ!あの回復魔法とか掛ける人だろ!ってことは優しい人。つまり、優しい人=みんなの味方。俺は一応犯罪者。犯罪者=みんなの敵。でもみんなの敵になるつもりはないけどこっちの言い分を聞いてもらえないと思うし。まあ、壁飛び越えた俺が悪いんだけど!戦闘能力は無さそうだけど魔法が怖いから逃げよ!
「じゃ、俺はこの辺で」
「えっ、ちょちょちょちょっと待ってください!」
うわ、何か止められた。いやだなー。
「な、何?」
「名前を教えてくださいませんか?」
名前聞かれちゃったよーどうしよー。まあ、言って気が済むのなら言って逃げよ。
「私はイリスと言います。一応聖女をやってます」
「俺は佐藤零って言って犯罪者だぜ。だから、近寄らないほうがいい。じゃ」
このまま話してたらなんか団長来そう。見えないけど。
「え?それはどういうことですか?」
「いずれわかる、ってことでじゃあな」
俺はそう言葉を放ちながら逃げるように走った。まあ逃げてるんだけどね。なんか、後ろで何かを言ってるような気がするがそのまま逃げた。
「よーし、もういいだろー」
5分ぐらい全力で走った位で足を止めた。
5分っていっても俺の速さだったから結構な距離に来た。もう、次の新しい街あるからね。てか、ここもでかいなー。でも、また壁こえなきゃ行けないの?だるー!
今更言うのもなんだけど、魔剣は寝れるらしい。だから、さっきからジェネシスは喋らない。魔剣っていろいろすごいね。
「てか、鑑定って自分にも使えるのかなー?」
ちょっとさっきの一般人のステータスをみてきたから基準が分かる。聖女だけどね。
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佐藤•零
HP 150000/150000 MP 0/0
力 34000000
守 29000000
魔 0
速 52000000
器 20
賢 23
スキル
剣術 LV.MAX
火魔術 LV.MAX
空間魔術 LV.MAX
気配遮断術 LV.MAX
気配察知術 LV.MAX
殺気術 LV.MAX
永称短縮術 LV.MAX
危険察知術 LV.MAX
暗視術 LV.MAX
鑑定術 LV.MAX
称号
異世界転移者 LV.---
最高神ボルゲードの加護の持ち主 LV.---
限界突破者 LV.---
大犯罪者 LV.1
音速を超えし者 LV.2
ただのバカ LV.3
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最後、悪口じゃねえか!スキル除いて称号だけだったら一番LVたけぇ!てか、最高神ボルゲードってだれだよ!あのイケメンか!?あいつなのか!?あと、俺音速超えた覚えねえから!そんな速くねえし!最後に!ステータスたけぇぇぇぇぇぇぇえええーーーーーーーーあと、俺に魔法をつかわせろよぉぉぉぉぉーー!!!
なにこれ!ばぐったの!?ねえ!俺眼科行けばいいの!?それとも精神外科!?脳神経外科のほうがいいの!?ていうか、異世界に病院なんてねえよーー!!しかも、魔力ねえしぃぃぃぃぃーーー!!!俺、火魔術とった意味いいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!
くそ、まあいい。弱いよりは強いにこしたことはない。魔法だって魔力上げる方法ぐらいあるだろ。うん、転換大事!とりあえず、先にあの壁超えたほうがいいな。
つっこみどころは多々あるが、俺は壁にむけてBダッシュをした。
読んでくれてありがとうございました。次話も楽しみにしてください。