第八話 出会い、そして別れ•••まあ別れないんですけどね
今回はながいんじゃないんですかねぇ!
さっきはフラグ大先輩の偉大なるパワーには驚いたが、どうやら騎士団長は巻けたようだ。
「てか、俺ヤバいんじゃね?」
団長から逃げては来たものの、なんでか俺はスパイになってるから追われるかもね。
とりあえず町に戻るのは止めたほうがいいかもしれない。ギルドはどこも共通だからその辺の心配もない。この際、人間が追ってこない魔大陸なんかもいってみようか。魔人とかいても倒せそうだし。ちょうどギルドにあった地図もらってきていた。まあ、一回他の大陸目指してみよう。
「よし、行くか•••ん?」
走ろうとしてクラウチングスタートのポーズをとり、尻をあげたところで、2kmぐらい前に、6人位の屈強そうな男達がなにかを囲んで立っていた。だが、全員が剣や槍やらもっていて下卑た笑みをして囲いの中心を見ていた。あれは、テンプレ現場じゃないか!いまからいく!まってろよー!って美少女じゃない可能性だってあるのか。何かやる気なくなってきた。美少女じゃなかったら見えないふりしよ。
「はあーまあダメ元だわ」
そして俺は駆け出した。2分の1スピードで。近づいていき、俺の超強化された耳に女の子の小さい悲鳴が聞こえた瞬間、MAXスピードで走った。
「美少女!美少女!美少女!美少女ォ!」
そう叫びながら走り、集団に滑りこんだ。そしてすぐさま顔確認!わお、俺と同じくらいの年頃の美少女だァ!ふっ
「お前ら、全滅じゃいおらあ!」
「は?お前だれd
ボキキキキキ!!
やっべ強くやりすぎて骨がいったなこの人。まあ、美少女を傷つけたお前らが悪い。そして3秒で全滅させた俺は美少女に向かって言い放った。
「君みたいな美少女が泣くんじゃ••あっ」
泣いてなかった。やべぇ、しくじった。
「ひぐっ、えぐっ、助けてくれてありがとうございましたっ えぐっ」
うわ、この子今泣き出した。しかもこんなシンプルな泣き方あるんだなあ。そんなどうでもいいことを思いながら近づいていった。
次話も頑張ります。