第六話 はぢめてのおつk・・ダンジョン
今回は私的には、長いほうだと思います。
俺たちはダンジョンに着いた。
「やけに入口でかいなー、どんだけあるんだ?」
『縦10、横5mぐらいだな!』
「でか!」
相当でかかった。某10m級巨人も入る位にでかい。
「とりあえずいくか」
『そうだな!』
俺たちはダンジョンに入っていった。
「外もそうだったけど中も相当だなこりゃ!」
中も十分広い。
「これはずいぶんな財宝手にはいるんじゃないか?」
『財宝の良しあしは広さじゃねえよ!モンスターの強さだ!』
「そうだな・・・おっ、いいところに第一モンスター発見!」
『あれは、竜カブトだ!モンスターランクS級だ!冒険者Aランクがパーティーを組んで初めて倒せるモンスターだけどお前なら余裕だ!』
「?モンスターにもランクってあんのか?」
『ああ!冒険者とほとんど同じだな!FからSSSまでだ!』
「お前詳しいのな」
『ああ、昔冒険者だったからな』
「まじか!剣って冒険者になれんの?」
『なれるか!俺が人間だった頃の話だ言っとくけどこの世界の魔剣・聖剣って言うのは元々は人間で神に剣になれとか言われてなるんだよ!まあ、その時代の世界最強の剣使いみたいな奴じゃないとなれねえけどな!』
「剣って大変だな」
『それはそうと話が逸れすぎたせいで竜カブト忘れてるよなー!』
「あ」
目線の先には青白い鱗に立派な角を2本生やし、灼熱のような赤い目でこちらを悲しそうな表情で見ている竜みたいなカブトみたいな奴がいた。
「よし!わすれてた!やろうぜ!」
そういった途端、嬉しそうな表情をし立ち上がった。ジェネシスを鞘から抜き、俺も準備万端だった。
「いくぜ!」
俺は剣を最上段に構え、跳躍し竜カブトの眼前まで迫った。竜カブトは一瞬、驚いたような表情をして防御の構えをとった。鱗が前に出てきたので、それを全力スイングして叩き切ろうとした。しかし・・・ガキイイイン!!
「っっ!!」
切れなかった。頑丈すぎる鱗に阻まれて俺の手の方が痺れた。なら、
「鱗のない顔面ならどうだ!おらぁー!」
剣を逆手に持ち、竜カブトの鱗のない首めがけて横に飛んで下から上へ振り抜いた。すると、竜カブトの首は胴体とおさらばになり、首のない胴体から血が噴き出ていた。少々グロいが、ここは異世界、我慢するしかない。
「よーし、倒せた!」
『やったな!ギルドに売りに行けるぞ!』
「そうか!ならアイテムボックスに入れよう。」
空間魔術を使い、アイテムボックスに竜カブトの死体を入れた。
『金銭面は、どうにかなりそうだからもう出てもいいかもな!』
「いや、せっかく来たんだし、宝箱開けようぜ」
『ああ、そうだな!』
そして、また歩き出した。2時間後、30体の最大ランクで、SS級モンスタードラゴンフォックス、最小ランクで、B級モンスターレバンスラビットが転がっていた。
「てか、ドラゴンフォックスとか言うやつ強すぎ!」
そして、血まみれのレイがいた。
『そりゃそうだ!SS級だぞ!ふつう遭遇したら逃げる暇もなく殺される。だから、発見情報とかはギルドにあまり出ない!』
「まあ、こいつらわアイテムボックスに入れといて、宝箱の前まで着いたからよかったわー」
目の前には私こそが宝箱です、と言わんばかりのなんの装飾もされていない茶色の箱があった。
「さあ、あけて見ましょう。何が入っているんでしょうかいざ、開け夢のトビラ!」
はい、何もありません。
『ああ、先を越されてたか』
「まじかよー!てか何で先越されてたのにモンスターいるんだよ。モンスターに見つからずに開けたのか?」
『いや!ダンジョンのモンスター共は自然発生する!だから、腕利きの奴とかなら金のなる洞窟だわな!まあ、この洞窟の難易度だとSSの冒険者じゃないと命の危険だけどな!』
「まじかー無駄足だったか」
『いや、そうでもない!お前が倒したモンスター達は、ギルドで売れば2か月は遊んで暮らせる!特に、ドラゴンフォックスとか言う化け物級がいるんだ!それだけで1か月半遊んで暮らせる!』
「にしてもすくないなー。そんな化け物級だったら、1か月半じゃ少なくないか?」
『いや、基本、ダンジョンのモンスターは自分の住処にしている洞窟からは出ないし、洞窟に入ってくる人間以外は襲わない!それこそ、魔人族とかが占領しなければな!それで1か月半遊べるんだ!むしろ多すぎるぐらいだな!』
「じゃあなんで、無害な洞窟のダンジョンモンスターを倒して、金がはいるんだ?」
『それは、各ダンジョンにはボスがいる!そのボスはマナというものを持ち合わせていて、そのマナでダンジョンのモンスター達は生きていける!そのボスモンスターを倒した瞬間には、マナは消えていて、どういうわけか、自然発生した時にはまたついている!だが、そのマナがつく回数にも限りがある!そのボスモンスターが強ければ強いほど回数は少ない!で、それでそのボスモンスターのマナが尽きればダンジョンのモンスター達は自然消滅する!そんなところを廃ダンジョンという!そんな廃ダンジョンなんか魔人族に占拠されてもどうでもいいだろう?だから、ギルドはそのボスモンスターのマナを減らしてくれた冒険者には、報酬を出すんだ!』
後半、ジェネシスの物知りぶりに、あまり聞いていなかったが、そういうことか
「お前、詳しすぎだ」
『まあ!これでも人間時代は、冒険者ランクSSSだからな!』
「まじかよ・・・」
もうつっこまないよ・・疲れた。早く町に帰ってベッドに寝たい。まあ、私、帰るところないんですけどヨホホホ・・意外と元気だな俺。俺たちは町に帰っていった。
間があかなく書いたのでよかったです。