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旧十日目

次に起きたのは、翌日の事である。

でも、幸華が、起きてこない。

私は、全身に寒気を感じた。その時、何かが私のほおを伝った。初めて、そこで泣いているのだとわかった。


しばらく待って、正午近かった。

でも、起きてこない。

私は、心配になり、ナースコールを押した。

里奈さんが飛ぶようにきた。


「幸華ちゃんがどうかしたの?」


と聞かれて、小さくうなずいた。


「昼過ぎになっても起きてこなくって…」


「ちょっと待ってね。」


といって、廊下を走っていった。

そして、医者を連れてきてくれた。その横に、医療用具がある。


「脈の低下。意識不明。緊急手術。」


「では、手術室へ。」


医者たちが、猛スピードで、手術室へ。

私も、何とか手術室に着いた。

でも、全身から力が抜けていく。

私は、座り込むように倒れた。


**************************************


それは夏の暑い日だ。翼は幼稚園の夏休みの時だ。

幸華が近くのラーメン店でラーメンをすすってるとき、彼女はあることに気づいた。

お気に入りのぬいぐるみを無くしたのだ。

翼がそれに気づき、幸華に届けた。


そのあと、二人は小学生になった。待ち合わせ場所をここにして遊んでいた。中学になっても、高校になっても。

そして今に至る。

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