その他設定・用語集
69話更新時点で用語が若干増えてきたように感じたので本項目を作成しました。見ていただくと分かると思いますが、そこまで造語が多いわけではありません。作中で登場人物たちがしていた説明をそのまま引用してきているものが多いです。「これってどういう意味だっけ?」と思ったら参考程度に読んでいただければいいと思います。
※あいうえお順
○お茶会
魔法使いたちの魔法使いたちによる魔法使いたちのための国際組織。本部はイギリス、ロンドン。各国に支部が存在している。お茶会日本支部の所在は京都。英語表記はTea Party(略称はTP)。
○シンフォニア・オンライン
白崎灰子やウサギがプレイしているパソコン用MMORPG。キャッチフレーズは「世界へ広がり、響き合え」。全世界で幅広くプレイされている。ゲーム開始時は全プレイヤー共通で「ジョブ:自宅警備員、目的:外に出る」の状態でスタートする。自由度がかなり高く、ジョブが約3万以上、取得可能なアビリティが25万以上、装備等は60万以上存在する他、自分でジョブやアビリティ、装備を作成することもできる。モンスター(ボス級含め)が約8000万種おり、どのモンスターも条件を満たせば召喚獣として使役できる。ゲーム内世界の面積は地球12個相当とされている。プレイヤー同士で音声及びテキストチャットが可能だが、ゲーム内オリジナル言語である「シンフォニア語」しか使用できない上(=音声チャットはシンフォニア語に自動変換される。テキストチャットではシンフォニア文字しか打てない)、ゲーム内表示や公式ホームページのお知らせなどもこのシンフォニア語での記載なので、プレイヤーは何よりもまずこの言語をマスターしなければならない(ゲーム開始時『はじめてのシンフォニア語辞典』が配布される)。なので、「ジョブ:言語学者」としてシンフォニア語研究に携わるプレイヤーも数多い。一か月一度のアップデートのたびに必ずモンスターの種類が100種増えている。通貨単位はF。第2章-a「47、ゲームと弾丸」時点でキャラクターレベルキャップはLv4500000だが、一番高レベルのプレイヤーでもLv2110までしか到達していないとゲーム運営から公式発表されている。永遠にクリアできないRPGとも言われているが、それゆえの魅力があり、前述の自由度や多彩なやり込み要素などにより人気が高い。しかし、この小説の本編とは何の関係もない。
○性質
魔法特性のこと。開放(鍵屋)、全知(白崎灰子)のように、個々の魔法使いたちはおおよそ使える魔法の傾向が決まっている。尚、自分の性質に反する魔法を使用すると、性質に則した魔法を使用するときよりも大きな負荷が体にかかる。(使用できないわけではないが、使用は推奨されていない)
○使い魔
言葉を話したり特殊な力を使用したりすることで、魔法使い及び魔女の魔法使用を支援する動物。作中では黒猫やハインリヒ(カメレオン)などがそれにあたる。尚、お茶会には、使い魔のための就職支援部が存在する。
○名前
魔法使いにとって最も大切なものの一つ。昔から「名前を知られると、知られた相手に魔法の力を奪われてしまう」と言われており魔法を司る最たるものとされているが明確な根拠はなく、現在一般的には迷信とされている。お茶会ではこの言い伝えに則り、所属魔法使いは互いを「○○の魔法使い(魔女)」などと呼び合う決まりがある。鍵屋が他の魔法使いを本名で呼ばないのも同じ理由から。
○魔導書
魔法使いにとって大切なものの一つ。文字通り“魔を導く書”。名前と共に魔法を司るものとされているが、名前と異なり、魔導書はその根拠がお茶会による研究で解明されている。“書”とは言うが、もともと形はない。通常は魔法使いと共にあり、現すときに魔法使いはそれを初めて形作る。それでも尚“書”と言われるのは、昔の魔法使いたちが魔導書を現すときに書の形を好んだことに由来している。
○魔法色
魔法使用時には発せられた力が発光するが、その時に目視できる発光色のこと。個々の魔法使いによって異なる色が確認されており、同じ魔法色の魔法使いは存在しないとされている。魔法発生時の一瞬にしか目視できないとされているが、実はその魔法が効力を持つ間は基本的に(本当に僅かだが)発光し続けている。それにより、タチバナなどの一部の魔法使いは魔法発生直後でなくても魔法色を目視できる。
○魔方陣
魔法を広範囲に発生させるための陣。直接、チョークやペンなどで書き出すことによってより強力な陣を展開できるが、わざわざ書き出さなくても発生させることはできる。事前に書いておいて、後から発動させることも可能。
○魔法使い、魔女
魔法を使用できる者のこと。魔法を使用すると(使用魔法にもよるが)、体に負荷がかかる。魔法を使うには魔法の力を方向付ける必要がある。方法としては手や指を対象に差し向けるのが一般的。これに加えて言葉を発したり書いたりなどして用いると、より強力な魔法を使うことができる。現代の魔法使いの多くは、魔法と無縁の人生を送っている。




