少ないなあ……
昔から感じていたことなのだけど……
外食で定食を頼むと大盛にしても少ない感じがするのはボクだけだろうか。
『ごはん大盛でお願いします』
一応、追加料金を支払ってでもそのように言うようにしているのだけど、基本はご飯が少なく感じてしまう。
このところ特にそれを感じるのはきっと物価の高騰に従って、世知辛い世の中になりつつあるからだろう。
まあ、物価の高騰なら仕方ないのだけど、こっちとしては少々お金を払ってでもいいのでご飯はたくさん食べたいのである。
江戸時代には一人、1日5合は白米を食べられていたのに、最近ではどうだ。
まあ、確かにお米は他の食品に比べたら日持ちもするし安い。
だから自宅で炊いてたくさん食べようと思えば食べることはできる。
しかしボクが言いたいのはそこではない。
外食で食べる時のご飯が少ないということなのだ。
あれはどうしてなのだろう。
最近では歳のせいか、そんなにも食べられなくなってきたから『ご飯大盛』に不満はなくなってきたのだけど、それでもお店によっては少ないと感じることがある。
特にコンビニでお弁当を買う時は顕著だ。
あのお弁当はボクにとってはご飯が少ない。
自宅で食べる時なら、事前に炊いた米を足して食べることもできるのだけど、外出時にはそういうわけにもいかない。
釣りの時は逆に釣りに夢中なのでさほど感じないのだけど、いくらボクでも釣りばかりしているわけではないから、このお弁当のお米の少なさには辟易とさせられてしまうのである。
特にその傾向が顕著なのがトンカツ弁当だ。
ご飯が少ないなあ……。
心の中ではそうつぶやいているのだけど、外で堂々とそんなことを言うわけにも行かない。
周りの大人は満足してお弁当を食べているのだ。
それなのにご飯が少ないだなんて言うのは少し恥ずかしいではないか。
だから……いかにも『これで十分ですよ』という顔をしながらお弁当を食べるのだけど……トンカツの量が減るよりも早くご飯がなくなってしまう現実に直面すると、食事をしていてなんだか寂しくなるのである。
大体、トンカツというメニューはご飯を好きなだけ食べることができるのとセットではないか。
トンカツを食べに行けば、トンカツそのもののおかわりはできないが、キャベツとご飯とお味噌汁は何回でもおかわりできるという夢のようなシステムがあるお店は多いではないか。
まあ、だからと言って、そんなにアホみたいにおかわりすることはない。
食べてもせいぜい3膳ほどである。
でもそれだって最初の1膳では足りていないからおかわりするのだ。
どんなに景気が悪くなっても、食事で食べるお米の量ぐらいは江戸時代と同じとまでは言わないけど、それなりに満足行くぐらいは食べたいものである。