表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
どうしても憎いあなたへ  作者: 佐藤つかさ
第二章
102/104

3-46

「話あるなら聞くけど?」

 腕を組んだパティシエが見下ろしてくる。

 なぜ見下ろしているのかというと、イオリは今床に正座させられているからである。ついさっきまではミナーヴァがやっていたことなのだが、訳あって彼女は今埋まっている。土に。


「あのさ、クレイア……」

「言い訳しないで」

 どうしろというのだ。

 そう抗議したかったけど、言ったが最後叱咤されそうだったので黙っておく。


「どうしてユッカさんに話しようとしたの?」

「それは……」

「それに関してはあたしが説明しましょう!」

 意気揚々とやってきたのはサキュバスだった。


「ミナーヴァ!?」

「嘘でしょ!? 念入りに地中深くに埋めたのに⁉︎」

「闘技場の演目でゾンビの演技を学んでたおかげで助かったよ」

 よく見ると全身土まみれだし、息も荒い。

 底なし沼から命からがら抜け出したような出立ちであった。

 そんな彼女は、主犯たるパティシエに訴える。

 涙目で。

「クレイア痛いよ……」

「あんたはイタいのよ。何やってんの」

「査定してんの。クレイアに相応しいかどうか」

「私の好きを他人が測るな!」

 クレイアの怒りに対して、イオリとミナーヴァの反応は実に冷静なものだった。


(好きって言ったなこの人……)


「ほら、絆を深めるのって大切じゃん?」

「溝も深まるわ!」


 ミナーヴァとイオリは息を揃えて言った。

「「二号店はいつできるの?」」

 やめて、とクレイアは呻く。悩みすぎて知恵熱が出るかもしれない。

「それ以上言ったら、展示エリアの茶畑に埋めるからね」

 ミナーヴァはハッとする。その姿は己が罪を悔いる死刑囚のようであった。

「そっか! 先にできるのはベイビー……」



 それは、とある展示エリアのお話。

「パパー。ここのお茶おいしいね。何でかな?」

「栄養のあるものが埋まってるのかもしれないね」

「そっかー。あはははは」

「あっはっはっはっは」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ