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梅雨に撃たれた。  作者: なーちゃん
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不老不死の女の子


5月某日。

この世界でも夏という季節を迎えた。

空気はジメジメとしており、まだまだ夏本番は先だと察せられる。

そこら中を飛び回る羽のついた動物達も、バテており、国の中心にある噴水で身体を休めていた。

異服を着ている人間達も同様である。

炎を操り、物を操り、その腕で他の者の舌を魅了する、天才シェフだって、額に汗をダラダラかきながら、息を切らしてまで、来てくれた客に料理をもてなしている。

水を操る者は、自らミストを作り出し、周りの者を涼しくさせていた。

雲を作り出す職人は、暑さでバテて、空作りの達人に快晴を依頼した。

雨の妖精は雲の中で、地に落ちるその時を待った。


夜になれば、星売りの商売人が、夜空を作る者に星を売り、夜空を作る者はそれを使い、天の川と呼ばれる、星の川を作り出し、世の恋人達に、励ましを与えた。

光の妖精は、夜空で踊り、色とりどりに散っては人々を楽しませた。

風の職人は、熱中症で、ぶっ倒れてしまったがために、この世界に風は吹かなかった。


そう、季節は梅雨となり、この世界は現代とは違う。

異世界と呼ばれた、空想の世界。

この世界に、ある事件が起きてしまった。

現代の技術は時に、絶望を生み出すものである。




くわり、と欠伸をしては、起き上がったのは、綺麗な白髪をなびかせ、赤い目を光らせた、彼女は、イリリア・リーヴル。文字を操る魔法使いであり、本を出版している。

その多彩な言葉遣いと、引き込まれてしまうような内容に心を奪われ、次作を待ち望む人は多く、本を出版したその日に、たちまち有名になったという。


イリリアは、起き上がればすぐに、出かける用の服に着替え、洗面台に向かい、顔を洗っては髪を一つに結ぶ。

その後は下に降りて、すでに出来上がっている朝食に手をつける。

ポチリと、リモコンのボタンを押せば、TVはつき。

ふわふわと浮きながら、現世のりポートをしている魔女が目に入る。

どうやら、違う世界では戦争という争いごとが起こっているらしい。

此方に害はないと言っているが、果たして、本当なのだろうか。

そんな、疑問を抱きながらも、イリリアは、食べ終えた食器を片付けに来た、飼っている妖精達に


「何時もありがとう」


そう微笑みかけるのであった。

妖精達は、喋りはしないが、微笑んで、食器の片付けに取り掛かる。

それを横目に、イリリアは出かける支度をし、妖精達に家事を任せて、家を後にした。

玄関から出るとき、一匹の妖精が、傘を持ち、イリリアに傘を渡した。


「雨が降ってるの?」


そうイリリアが問い掛ければ、肯定を意味するように、妖精は縦に首を動かした。

イリリアは、憂鬱な気持ちになりながらも、妖精に礼を言って、玄関から出ていく。


雲が空を支配し、鉛色となった空からは、ポツポツと雨が降ってきていた。

空を飛んでいた羽の生えた動物達は、森に帰り。

人々は、少し下を向いて、歩いていた。

丸いボードに乗り、空を飛びながら移動する者達は、レインコートのフードが取れないよう必死であった。

いつもやっている、炎の料理屋は今日は閉まっており。

水を操る者は、楽しそうに、傘もささず、外に出ていた。

そんな、相変わらずの町並みをぼんやりと眺めながらも、目的の場所へと辿り着いた。


「あっ、ヤッホー!」


黄色の傘を持ち、ショートの青髪をなびかせ、緑の目をイリリアに向けた、充電いらずのワイヤレスイヤホンをつけては、此方に手を振っているのは、エマ・ムーシカ。

音符を操る者で、作曲家として働いている。

イリリアとは友人で、イリリア作詞、エマ作曲で手がけられた曲の数々は、全て、大ヒットしている。

今日は久々の休日な為、二人で予定を合わせ、ショッピングにでも行こうと話をしていたらしい。


「ヤッホー、ごめん、遅れた?」


イリリアは駆け足でエマの元へ行き、エマに時刻の確認をする。


「ううん、時間通りだよ」


エマはニッコリと笑っては時刻を伝える。


「そっか、よかった、じゃあ、行こ」


イリリアが切り出し、集合場所としていた、ショッピングモールに入っていった。


中には、色んな人がおり、属性も様々であった。

エルフや半獣、改造人間などなど。

仲睦まじく、買い物を楽しんでいた。

二人は、服屋の方へ行き、同じ服や、アクセサリーなどを買い占め、いつかお揃いのコーデしてみたいね、なんて夢を語った。


とある喫茶店に入った二人は、休憩として、妖精達から貰ったカプチーノを口に含み、喉に流した。

周りには箱型のテレビに羽がついた生き物が、宙を舞い、テレビで報道されているニュースを見せていた。


「現世じゃ、色々と大変みたいよ」


エマがテレビをぼんやりと眺めながら、そう呟いた。


「みたいだね、でも、此処まで被害はないでしょ」


イリリアは確信めいた言葉を発しながら、また一口、カプチーノを飲む。

そう、現世と此処では、世界が違う。

よっぽどの事がない限り火種は飛んでこないのだ。


「まっ、そうだね」


エマも納得して、テレビから目を離した。

半信半疑の心を隠しながら。


それからは淡々と話が進む。


「私達さ、もっと色んな作品を増やしていきたいね!ジャンルとかも変えてさ」


イリリアは楽しそうにそう話した。


「そうだね!私も色んなバージョンの曲とか作りたいし、ねえ、また今度、新しい曲でも作ろうよ」


エマは身を乗り出し、思いついたかのように、そう話した。


「いいね!そうしよ、ヒットした奴とはまた違う感じにしたいな、ミステリアスな感じとか」


「明るい曲が多かったもんね、少し暗めで悲しい、泣ける曲とかでもいいかも」


どんどん会話は弾み、辺りはお花畑のようであった。

が、時も同じようにすり減り、辺りも暗くなってきていた。

そろそろ、帰宅しなければならない時間帯である。


「あっ、私もう、帰らなきゃ、妖精達が待ってるから」


「私も帰らなきゃなー、今日は楽しかったよ、イリリア、また、一緒に仕事しようね」


「こちらこそ、エマ、最高の作品を作ろ!」


絶好調の気分のまま、二人は別れていった。




イリリアが家に帰る頃には、優しい匂いが、部屋を包んでいた。


「ただいま、いつもありがとう」


晩御飯を用意してくれた妖精達に、いつもどおりお礼を言えば、イリリアは洗面台へと向かった。

その間につけられたテレビには、まだ、その戦争とやらのニュースが流れており、妖精達も不安そうにそれを眺めていた。



イリリアは作られた料理の数々を食べ終え、妖精達に感謝してから、部屋へと戻り、椅子に座った。

机の上に置かれてある、万年筆と買ってきたばかりの原稿用紙が目に入る。

次はどんな作品を作ろうか、その前に、エマとの共同作も作らなければ、そんなことを考えていれば、ふと、今日一日中報道されていたニュースを思い出す。

何故、違う世界のことをあそこまで報道するのだろうか、此方側から何かできるわけでもなければ、あちら側から共助要請なんて遅れるわけないのに。

考えがポンっポンっとイリリアの頭上に浮かび上がっては、それは文字となり、新しい原稿用紙の一枚を埋めていく。


「あっ、やっちゃったよ...もー!」


イリリアは考え始めると止まらないもので、第三者がいれば止まるはずのその思考も、一人だと違う。


その考えは止まらず、目の前に万年筆と原稿用紙があれば、其処に考えを写し、作品関係のものなら小説のメモとなるが。

偶に全く関係のない、世間のことや人間関係のことも考えてしまうため、その度に原稿用紙全てをダメにするなんて、日常茶飯事であった。


「また、買ってこなきゃ」


少々、落ち込みながらも、文字が足されたその紙をまじまじと見ては、この言い方はこうすればいいな、なんて考えるのであった。



次の日、イリリアはいつもどおりに、仕度をし、今日は、ずっと、自身を可愛がってくれていた祖母の元へと行く予定である。

相変わらず、現世のニュースは報道されており、何故こんなにも、報道するのだろうかとやはり、その疑問を解決させることなどできなかったのである。


家から出ては、丸いボードの上に乗り、取っ手を持って操縦をする。近未来の物である。

空も飛べるし、速く移動できるし、道路なんてないし、車より断然楽であった。

ソレに乗りながら、森を駆け巡り、やっとついたのは祖母の家で。

クスノキで作られた家は、懐かしさを感じ、今もソレは崩れていないという安心感もあった


「おばあちゃーん、来たよー」


イリリアが扉の前に来て叫べば、すぐにその扉は開いた。


「あら、いらっしゃい、大きくなったわねぇ」


「そんなに、変わってないけど」


祖母の名は、クチュール・リーヴル。

イリリアの父の母にあたる人である。

元針子をしており、今では、生活費を浮かせるため、防寒着などは、自分で作っているという。

針と布使いである。


イリリアは家の中に入ると、目の前にある、椅子に腰掛け、机の上に置かれた紅茶を一口飲んだ。

クチュールが、テレビを付ければ、まだ、あのニュースは続いていた。


「イリリアはどう思う?最近のニュース」


テレビを見たまま、クチュールはそう聞いた。


「別に、こんなに報道しなくても、いいと思うけどね」


呆れたように、目を背けたイリリアはまた一口、紅茶を飲む。


「そう、そうよねぇ、どうしてこんなに報道するのかしら、現世は、着々と科学の技術が進んでいると言うわ、怖いわね」


この世界での科学は禁止されている。

全ては魔法、あの浮く、丸いボードだって、それを作る職人がいて、ボードの中に小さな竜巻を入れているんだとか。

必要最低限の科学はオーケーとされているが、科学へ時に凶器となる。

それを、偉い人たちは知っている、だから、禁止しているというのに、現世はそんなことを知らず、どんどん、科学は発展していっていた。


「ほんと、あっちも禁止にすればいいのに」


「でもね、まだあっちの人達は分からないのよ、危険性がね、今回でわかるんじゃないかしら」


事が起きなければ、何もわからないなんて人間も衰えたわね、とクチュールは呆れていた。

それは事実であり、何かが起きなければ学ばないのは人間の特徴なのである、同類の者が死ななければ、何も気づかない、まさに、愚かである。



その日、イリリアは夕暮れまで、クチュールと話をしていた。

時間になり、家に帰ってはいつもどおりに、妖精達が作った晩御飯を平らげ、机に向かっては、まだまだ続いていたそのニュースのことを考えていた。


今日、急展開があったという。

なんでも、せんしゃという乗り物に乗った人間達が、一つの村を破壊したのだとか。

其処には大きな穴が開いており、人だったであろう何かが、落ちていた。

そんなこと、別次元にいるイリリアには関係のないことだが、流石に胸が傷んだという。

なんの罪も無いだろう人間を同じ人間が、無差別に殺していくなんて、最低である。



その日は唐突であった。

あれから一週間ほど、同じようなニュースが流され、一旦収まったが、また始まってから一ヶ月後、ニュースが再開した、6月某日、なんだか深刻そうで、こちらに来るかもしれないという突拍子もないことを言い始めたのだ。

それが現実になるか否かなんて、その日にならなければわからないことで、皆、現実になることのないよう、祈りを捧げた。

それを、神様は拾ってくれなかった。



「危ないから!あの建物へ行け!!」


誰かの声が聞こえた。

あの建物とは、コンクリート等の硬いもので創り上げられた、大きなドーム形の建物であった。

その中はすでに満員で、他の者は早く入れろと騒いでいる。


「イリリア!」


「エマ!」


ドームの奥の方へ流されてしまったが、其処には友、エマの姿があった。


「一体何事!?」


今一度、状況を理解できていないイリリアはエマに叫ぶ。


「人間が、兵器を持って此方に向かってるの!」


人間が?何故、何故此方に来れる、おかしいだろう。

次元が違う、自分達だって人間の元へ行くのは辛いというのに。


「それは本当なの?」


「なんで、此処で嘘つく必要があるの、事実しか話さないよ」


「そうだよね」


ふと、一つの顔が脳裏を過る、クチュールであった。

クチュールの家は森の奥にある、街からはかなり離れているから、事態に気づいていないのでは?

だとしたら危ない、助けに行かなきゃ、とイリリアは叫ぶ。


「エマ!この子達、お願い!」


「え、何処に行くの!イリリア!」


イリリアは妖精たちをエマに預け、人混みを掻き分けて、外へと出た。

走って家に戻り、ボードに乗った。

急げ、急げと自分を急かす。

クチュールの家までつけば、ノックもせず、扉を開ける。



中には、誰もいなかった。

そして、ハッと思い出す。


「来月、そっちに行くわね」


そう言っていたクチュールを。

そうだ、彼女は街に来ている…なら、なら、大丈夫だ。

一気に脱力した、イリリアは息を吐いた。

家から出て、ボードに乗ろうとした、その時。



大きな音が響いた。

プロペラが回る音が、上を見上げれば、黒い何かが、飛んでいた。

見たことのない、変な飛行物体。

街に備え付けてある大きな拡声器で誰かが叫んだ。


「ミサイルだ!!逃げろ!!」


ミサイル?なんだそれは、あの飛行物体のことか?それとも。



今、街の方に落ちていった、細長い物体のことか。



けたたましい、爆発音が響く、熱風が此方にまで来る。

風に押され、倒れてしまう。

目の前が白く眩しくなり、身体が吹き飛ばされる。

地面に押し付けられる感覚を鮮明に覚えている。

身体に傷ができているのも、なんとなく感じる。

だが、イリリアの記憶はそこで消えた。

直前、色んな人の顔が見えた気がした。





身体の激痛で目が覚めた。

身体をゆっくりと起こして、辺りを見渡す。

森のような風景はなく、荒れ地と成り果てていた。

一体此処で、何があったのだろうか、あのミサイルと言うものが壊してしまったのだろうか。

すぐそこにあった、クチュールの家は消え果てており、乗ってきたボードを無くなっている。

イリリアの服はボロボロ、ところどころに、火傷の痕があった。

ゆっくりと立ち上がり、上を見上げる。

疎らに光る綺麗な星達は、群青の上で踊っていた。

空はいつもどおりの綺麗な空、なのに、地面は真っさらで、なんにもない。



街があったであろう場所にイリリアは足を進める。


「妖精さんたち?」


建物の跡形もない。


「エマ?」


緑の生い茂っていた草は、茶色の土に変わっている。


「おばあちゃん?」


人の気配も何もない。

半壊して唯一残っているのは、街の中心にある、噴水だけ。

気を失う前の記憶が蘇る。

あの黒い飛行物体、そして、細長い物、あれが原因なんだ、とイリリアは思い出した。

現代技術とはなんと、恐ろしいのだろうか、ものの数分で街を壊し、人を消し、何もかもを奪い去って行った。


ポツポツと雨が降り、イリリアを濡らす。

じゃあ何故、何故イリリアだけは生き残ってしまったのか。

もう分かりきっているだろう。

白い髪に、赤い瞳、とても珍しい容姿をしているイリリアは、御伽噺(おとぎばなし)にでてくる不老不死と全く同じ容姿だったのだ。

先祖の血を受け継いでしまったイリリアは生きていくこととなった。


「なんで、なんで、死にたいよ…皆に、会いたい」


事実を認めたくなかった、が、しかし、認めなければいけなかった。

人は別れを認めなければ、新たな出会いができない。

認めなければ、ずっと一人な気がしたのだと、イリリアはそう告げている。

ただ、少しの希望はあった、誰か街の人が生きているんじゃないのかと。

溢れる涙は止まらず、もう、頬を伝う雫が、涙なのか、雨なのか、わからなくなってきていた。



すると、急に雨が止んだ。

いや、正式に言えば、イリリアのところだけ雨が降らなくなった。

何かを撃つ、風の音が響く。

イリリアは上を見上げた、其処には。

最高の友人でも、大好きな祖母でもない、全く知らない、黒髪黒目の背の高い、男性であった。



「生き残ったのか」


その声は低く、酷く冷淡であった。

イリリアは声を出すでもなく、コクリと頷く。


「そうか、残念だが、生き残りはお前だけだ」


あっけなく、イリリアの希望は打ち砕かれた。

そっか、そっか、生き残りは私だけ、そう考えれば考えるほどに、涙は止まらなくなる。


「お前、今死にたいだろ」


何かを見越している、怪しい男はイリリアに問いかける


「う、ん、うん」


目を擦りながら何度も何度も頷いた。

自分だけが取り残され、もう一生会えないと、再確認してしまった。


「例えば、お前が死んだとしよう」


男は急に語りだした。


「それで、天国に行ってこの街の奴らに会ったら、歓迎されると思うか?」


「わか、んないし、そんなこと」


「そうか、なら、質問を変えようか」


変わらない表情で淡々と語る。


「お前は死人だ、天国にいる、偶々生き残った友達が、お前に会いたいからと自殺する、そして、天国に来てしまった、お前は、なんて言う?来てきてくれたんだね、嬉しいってそう言うか?」


「言わない!生きていてほしいから」


「だろ?そういうことだ、お前より先に死んでしまった友人はお前に生きていてもらいたいと思っている、勿論、それは家族も、死んだ街の奴らも、お前は生きなきゃいけないんだ、わかるな?」


しっかりとその真っ直ぐな目をイリリアは男に向け、頷く。


「ならもう、死にたいと思うな、口にするな、生きろ、お前は生かされているんだ」


決心したイリリアの瞳は男を貫く。

そして、深く頷いた。生きると、死にたいなんて言わない、と。


「じゃあ、家に来い、生活する場もないだろう」


満足そうにした男はイリリアの頭を撫でるように触った。

イリリアはその行為に目を瞑り、人の暖かさにまた涙が出そうになっていた。


「ねえ、なんで人間がこの世界に来れたの?」


主犯格が人間ということは分かっていた。

何故ならあんな兵器、自分たちが知らないからだ。


「あゝ、化学の力だ、次元を移動できる装置が作られた、十年もの年月を無駄にしてな」


やはり化学か、とイリリアは納得する。

この世界に次元など無数にある、イリリア達は運が悪かったのだろう。


「まっ、そんなところだ、それで、お前名前は?俺は有希(ゆうき)


「イリリア・リーヴル」


「そうか、イリリア、よろしくな」


それから、孤独を生きた人間と、孤独を知った不老不死の生活が始まった。



後に彼女はこう語る。



「私達は、梅雨に撃たれた、ただ、それだけ」



なーちゃんと申します。

二作品目となります。

次回は最後に出てきた有希が主人公の話を書こうかと思っております。

こんな薄っぺらい話を読んでくださりありがとう御座いました!

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