終わり
「おいばあさん」
それは無惨だった、肉片としか言いようがない
何かと皮膚と筋が混ざり服の色と幽かな本当に気がするくらいにそれだった
「そんなうそだーーー」
奥さんが泣き崩れて夫がそれを支えた
部屋は真っ黒に炙られていた
どうしたらこんな事が出来るのだろう
私はばあさんも無視して部屋のあらゆる所を探し回った
しかし見つからないと分かった次にはばあさんの体をイジった
見た・触った、触った分からない分からない分からない
あれだけ平然としていた自分は死んだ
そう人なんて結局は妄想の中でしか生きられない
私は血塗れのまま目を覚ました
それからすぐに夫婦が死んだ
彼女は夫が死んだ次に殺された
私だけが残った
死体はどこまでも増える
人は減る
遺体は続くどこまでも
坊主で人を殺して殺さないと言った男が殺された
オカマのじいさんも殺された、嫌な顔だった
そしてあの奇病の人間も
みんなみんな
そして最後私ともう一人目立たない女が残った
それはでかいパーティー会場の隅で誰とも会わずに
いや存在すら隠していた
私はその美しさにあえいだ
天使か
まるで造り物のようだ
何で気がつかなかったんだ
それは軽い感じのキャップからこちらを見た
闇が無数に白い手を浮かび上がらせ私の頭を体を全てを取ろうと蠢く
私は生きる意味とはと思う
目が覚めた
女はこちらを見ていない
「あんたは何で殺したんだ」
「分からない」
「・・・・・・お前は何で武器を持っていたんだ」
「私はロボットだから」