藤十郎
※ここに出てくる主人公はフィクションであり、人物も史実と異なる部分が出てきます
1545年(天文13年) 甲斐国で産声を上げる男児が1人
名を中村の藤十郎と名乗る
彼の一家は農民の出であるが、彼の父はたびたび足軽として出兵していたものである。
藤十郎はそれはやんちゃな男であった
外に出れば鹿肉を持って帰ったり、
はたまた同年から3歳上の男児を泣かしたりなど
10歳になった藤十郎が山で竹槍を使って遊んでいると
そこに声をかける男が
「そこの者」
怪訝そうに藤十郎は振り返るとそこには
「道をたずねたいのだが...、を良き槍使いじゃな」
と言う綺麗な袴を着た1人の立派な武士が。
藤十郎はすぐに頭を下げ
「お武士様でしたか!?大変申し訳ありません!」
すると立派な武士は
「構わぬ、それよりこの屋形までの道を聞きたかったのだが?そなたわかるか?」
「はい!それならこちらの道が1番近いですよ!」
「そうか、そうか助かるぞ」
「護衛いたしましょうか?」
藤十郎はさっきの槍捌きを見てくれたので一緒に行けると思っていましたしかし、
「いいや、構わぬそなたでは足手纏いになるだけじゃ」
と、立派な武士は言った。
その言葉は、藤十郎にとって大きく失望するものでもあり、またこの方に仕えたいと思えるきっかけともなった。
家に帰り、そのことを父に話すと、
「馬鹿野郎、その者は高坂様じゃ!無礼者め!」
ガミガミと怒る父の言葉を遮り突如、
「俺あの人の元で仕え!」「馬鹿者!!!!」
今日は一段とうるさい家族でしたが、
まさか6年後、彼が伝説の戦いに参加してるとは、
誰も知らない...
はじめまして!
ハマチーズと申しますー
あまり言う事はないですが初心者なので暖かい目で見守ってくれると幸いです!
また、アドバイスなどをいただけるととても嬉しいです!