天眼のソードダンサー

　人類と魔族が生存闘争を繰り広げる世界。

　貴族の令息アロンソは才能に恵まれず、魔族と戦う兵士を養成する訓練校で落ちこぼれていた。
　周囲からバカにされてもめげず、自分なりに努力していたが、認められることはない。
　昔、とある魔族に刻まれたトラウマと幼い頃に抱いた夢――『英雄』には程遠い現状とのギャップに苦しみながら生きていた。

　ある時、ひょんなキッカケから見知らぬ場所へと転移させられる。

　そこで魔族に襲撃され、あわや殺されかけた時、超絶の剣技を振るう美少女に助けられた。

　彼女は面倒見のよい人物であり、命を救ってくれたばかりか、アロンソを弟子にして秘めたる能力を見抜き開花させてもくれた。
　因果の流れを可視化する眼力――その名も【天眼】。

　『運命の赤い糸』を見る力を得たアロンソは英雄を目指し、彼女直伝の『剣舞術』によって道を切り開いていく。
　その過程でさまざまな美少女たちとの交流を深めていった。

　ナマイキな後輩の傷ついた心を癒し、
　我が身も省みず戦う先輩の純朴な心に寄り添い、
　自分自身を暴力装置とさげすむ師匠の閉ざされた心に踏み入り、
　幼馴染の病んだ心と向き合う。

　アロンソは絆を力に変えて破竹の勢いで成長していった。
　そして、ついに。幼いアロンソに深い傷を植え付けた張本人と対峙することになる――。

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