PM 8:32
PM7時54分
「こちら緊急コールセンター。
先程の監禁事件の件で、新しい情報が。
犯人は複数。最低4人以上。
監禁場所は海の見える東向きの建造物。
月が正面に見える角度の窓が設置された建物。
以上です」
『わかりました。
また新しい情報があれば連絡お願いします』
PM 8:32
トゥルルルルル
トゥルルルルル
同僚
「例の監禁事件の電話か?」
トゥルルルルル
「しっ」
トゥルルルルル
トゥルルルルル
ガチャ
「こちらコールセンター担当の柴村です」
女性A
『しくしく』
「どうされましたか?」
女性A
『大丈夫です』
「かすみさんですね。
近くに旦那様はいらっしゃいますか?」
女性A
『大丈夫、いない』
「落ち着いて、何があったか教えて下さい」
女性
『助けてお願い!
息子がさらわれたの。
いえ娘。 そう娘が拐われたの!』
「落ち着いてかすみさん。
どういう事ですか?
かすみさんは現在どこにいますか?」
女性A
『わからない。
どこかの施設』
「それは廃屋のような場所?」
女性A女性A
『違うわ』
「ホテルのような場所?」
女性A
『ホテル。そうかも。
でも違うような・・・ 』
「奥さんは現在、その建物の個室に
監禁されていると言う事ですか?」
女性A
『そうよ。そう』
「手錠などはされていますか?」
女性A
『いえ、でもベッドにベルトで固定されている』
「それは外せない?」
『外せない』
「先ほどは犯人が居たから、
娘にかけているふりをしてたんだすか?」
『そうよ』
「犯人が再び現れたら、
また娘にかけているふりをして下さい。
こちらは通販コールセンターと
言うことにします」
『わかったわ』