第18話「氷は何度も何度でも」
さて、急いで戻らなければ……
私は、ヘカーティアと諏訪子と共に、私が来た道を駆け抜けていった。
何か起きてなければ良いが……
…………
その願いは叶わなかった。
妹紅「なっ!?」
私の目には、あの女が映っていた。そして、その前には、藍とあの二人組。
これは……戦闘が始まる……!
妹紅「ヘカーティア!諏訪子!あいつを……『氷華』を倒すぞ!」
ヘカーティア「氷華?」
諏訪子「あの大剣を構えてる女だよ!私たちを引き離した奴!」
ヘカーティア「……へえ。……これは満身創痍にさせる他無いわね。」
ヘカーティアの目から放たれる恐ろしい程の威圧。……やはりこいつ、他の奴とは桁違いに強い。
妹紅「じゃあ、行くぞ!」
私の掛け声とほぼ同時に、ヘカーティアが一気に氷華に肉薄し、氷華を一蹴した。
ドゴォン!
氷華「がっ……!?」
ヘカーティア「ストラーイク。」
藍「……へ?」
雷鼓「え、何?」
隠岐奈「……お前は……?」
3人が揃って驚いている。無理もない。私だって驚いている。諏訪子まで驚いている。
諏訪子「……強い。」
妹紅「……桁違いにも程があるだろ……。」
氷華は壁に穴を空けるほどの衝撃で吹っ飛ばされ、そのまま出てこなかった。
ヘカーティア「良い感じに嵌ったわね。愉快愉快。」
隠岐奈「……そこのお前。」
ヘカーティア「ん?何かしら?」
隠岐奈「……いとも簡単に倒すものだな。素直に素晴らしいと思ったぞ。」
ヘカーティア「……このくらい朝飯前よ。」
と、神同士が会話に花を咲かせている時だった。
パキッ、パキィン!
突如地面が割れ、そこから氷華が飛び出して来た。
氷華「この程度か?」
ズバァン!
ヘカーティア「…………。」
氷華は大剣をヘカーティアに思い切り振り下ろした。
……が。
ヘカーティア「それはこっちの台詞よ!」
ドガァァァン!
氷華「ぐはっ!」
ヘカーティアは何とも無かったかのように、氷華へ重い蹴りを加えた。
……しかし。
パキパキ……
妹紅「んなっ!?」
氷華の身体が、一瞬にして凍りついた。そして、それが砕けたと思った矢先だった。
氷華「……お前らも居たのか。」
妹紅「!?」
諏訪子「えっ!?」
急に背後に氷華が現れた。そして、氷華は大剣を諏訪子へと振り下ろした。
氷華「まずはお前からだ!」
諏訪子「……こうなったら……!」
だがしかし。
ヘカーティア「やらせない。」
ヘカーティアが凄い速度で近づいてきて、氷華へ飛び蹴りを食らわせた。
氷華「ぐわああああ!」
氷華はまたもや倒された。だが、またどこからともなく現れては、ヘカーティアに倒される。それはまるでヘカーティアの遊戯だった。
藍「……何を見せられてるんだ……?」
雷鼓「……暇なんだけど。」
隠岐奈「……だが案ずるな。奴は何度倒されても、何事も無かったかの様に復活してくる。そう、奴はもしかしたら……」
……待てよ。ヘカーティアの強さに頭がいっぱいだったが、よく考えたら、氷華は何度も何度も復活している。それはまるで、「私の様」だ。まさか、氷華は……
隠岐奈「『不老不死』なのかもしれないな。」
私と同じ「不老不死」なのか……!?
続く




