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序章「氷の神隠し」
……ここは、どこだ…?
……辺りは全て氷漬けになっている…
……私はただ竹林を歩いていただけなのに…
……気が付いたら、ここにいた。
……いっそのこと、ここら一帯を燃やしてやろうか。
…………なっ……!?
私は藤原妹紅。死ぬ事も老いる事も無い人間だ。この世界に生まれてから1000年以上は経っている。不老不死とは退屈なものだ。少し前にそんな退屈を凌げる異変で楽しんだが、その異変が解決した後は、また退屈になってしまった。
そんなある日の事だった。
再び退屈を凌げそうな異変らしきものに出くわす事が出来た。
だが、何かがおかしかった。
不老不死であるはずの私の身体がーー