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俺と魔法と魔装と  作者: 三日月 葵
3/3

白虎

皆さんどうも、白銀鈴音です。俺はおそらく今、ゲームの世界にいます...

「おーいシロガネ、朝だよー!」

「あ?もうそんな時間にゃのか?」

眠い気持ちを抑えて下に降りると、机の上に朝食が置かれていた。

「ほら、はやく食べようよ!」

「「いただきまーす」」

「本当にマミが作ったのか?」

正直信じられないクオリティだった。

「ひどいなぁ。全部私が作ったに決まってるじゃん。ま、シェフマミさんとでも呼ぶがいい!」

マジか...何気に料理が上手いのか...ん?

「...料理本、見えてる。」

「ギクリ!ちょっとくらいカッコつけさせてよ...」

「わ、悪い。」

「ま、いいけどね。」

いいのかよ!

数分後...

「さ、食事も終わったし、戦いにいくよ!」

戦いと言っても、どこでやるのだ?

「どこでやるのだ?って顔してるね。いいでしょう、教えてあげるよ。ちょっと付いてきて。」

家の外から少し歩くと、闘技場のような場所に到着した。

「ショーくーん、いるー?」

ショー?だれのことだ?といういつもの疑問を抱きつつ、ショーという人物を待っていると...

「なんだよマミかよ...どうしたんだ?暇なのか?残念ながら俺は今忙し─」

「今日はフロアをかりたいんだけど、いいかな?」

「なんだ、そんな事なら自由にいいよ。いくらでも使いなよ。」

簡単に借りられるもんなんだな。

「じゃあ行こっか。シロガネ、付いてきてよ。」

少し歩くと、大扉の前についた。

「ここが闘技場のフロアの入口だよ。入ってみてよ。」

重そうなのだが...と思いつつとりあえず扉を押すと簡単に開いた。

「マ、マジかよ...」

そこにはありえないほど巨大な敷地が広がっていた。

「ここが闘技場のフロアだよ。今日はここで仮訓練として私と戦ってもらうよ。」

仮訓練...か、面白そうだな。

「ちょい待っててね、フィールド設定とか、色々してるから......おっけー。準備完了だよ。仮想フィールド展開。ルール対応。仮訓練スタート」

すると目の前が真っ白になり、戻った頃には目の前に草原が広がっていた。

ここが仮想フィールドか...すげーな、こんな事が出来るのか。

「じゃ、早速バトルしよっか。エンテン解放」

「白虎着装」

「仮想訓練を開始します」

プログラム音声と共に少し体に違和感ができた。しかし、その違和感はすぐに無くなった。

「早速行くよ、シロガネ。」

「かかってこい。」

その合図とともにマミが攻めてきた。

「炎に抱かれよ、エンテン・ブレイズ」

マミのセリフに合わせるように、エンテンが炎に包まれた。

「君はできないの?こんなの。」

「わっかんね。」

「アビリティは?」

「解放。」

「じゃあ、それに合わせた技をつくっちゃえばいいんだよ。」

技をつくる...か。やってみようか。」

「古の力を解き放て...白虎、Re解」

俺のセリフに合わせ、白虎の見た目が変わり、装着が腕以外にも広がって、体、そして顔の半分を覆い尽くした。

「な、何それ!!凄すぎだよ!私でも両腕が限界なのに!!」

「お、俺にも何が何だか...」

本当に訳が分からない。なぜこんな

とになっているんだ?

「その帯みたいなのは...尻尾?半分に1本あるから、2本あるんだ...」

謎の分析をかましてきた!?マミって凄いやつ...なのか?

ズキン!!

「うっ...あた...ま...が...」

なんだこの感じは?頭が何かに侵されているかのような...嫌な感じだ...

「うがぁぁぁ!!頭がっ!割れる!!たす...け...て...くれ...」

「シロガネ!?大丈夫!?」

「がぁぁぁ!ぐっっ!にげろ...マミ!早くっ!!」

「ダメだよ!!シロガネを置いてなんて!!」

「ちく...しょ...う」

バタッ─

その瞬間、俺の意識は飛んだ。

✣シフトチェンジ─マミ目線✣

「シロガネ!!ねぇ!返事して!」

しかし...シロガネからの返事は返ってこない。

「ねぇ!シロガネ!!起きてよ!!」

すると、シロガネが無言で立ち上がった。

「良かった...死んじゃったのかと思ったじゃん!もう...心配させないでよ。笑えないよ~。」

「.........」

「シロ...ガネ?」

バン!!

「ぐっっ!シロガネ、何すんのよ!」

「喰らう...喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らうぅぅ!!」

「こいつ、シロガネじゃ...ない?」

「うぐぁぁぁ!喰らう!!」

シロガネはマミに突撃してきた。

(やばい...やられる...)

「ノールッキング!」

「ど...こだ...俺の...飯...は......どこだぁぁぁぁぁぁ!!」

「魔装エンテン...双装!」

マミの両腕にエンテンが展開された。

「ぞごがぁぁぁぁ!!」

バゴォーン!

(攻撃力やっばいなぁ...てか空腹すぎるのか?もう言葉になってないっての...)

「炎魔...焔乱舞!」

シロガネに無数の炎が飛びかかる。

「やったか?あれで耐えたら相当だけど...どうだ?」

「...ぶっごろず!!ぞじで...ぐらうぅぅ!!ぐらいづぐずぅぅ!」

「無傷かよっっ!!やばい、このままじゃ...やられる!!」

✣シフトチェンジ─シロガネ目線✣

「...こ...こは?どこ...だ?」

気がつくと、湖の近くにいた。

辺りを見渡してみると、1つの小屋を見つけた。俺は、引き寄せられるかのようにその小屋に向かった。

「お邪魔します...」

中に入ると、青年が座っていた。

「あの...ここってどこなんですか?気がつくとここにいて...」

「お前は、白虎の力を解き放ったか...ここは貴様の仮想空間、とでも言うのかな。要するに、お前の脳内世界だ。ここにいる理由...それは貴様が白虎に侵されたから、というところかの。」

「白虎に?」

「白虎は昔、装喰らいと呼ばれていた。しかし、ある時の契約者に心を突き動かされた。それをきっかけに白虎は装喰らいでは無くなった。しかし、貴様のRe解により、白虎の古の状態へと1時的になっている状況である。」

「質問。白虎は俺が考えてできた、たった1つの魔装だろ?何でそれが過去にあったんだ?」

ピカッ!

「うっ!」

「どうやら時間切れのようだ。行け、青年。お前が、白虎の暴走を止めるのだ!」

やってやるよ。俺が─白虎を止める!

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