学校の生活1
「あっ、なぁ今から俺と喧嘩しようぜっ!」
「断る」
学校の体育館の入り口前に二人の男子生徒。
今日はこの拳真高校の入学式。
喧嘩を売られ、速攻で断った男は新入生で
売っていたのはどうやら在校生のようだ。
「はやっ!? 少しは検討し「断る」てって話を聞けっ!!」
在校生の言葉に
新入生はうんざりした顔を浮かべている。
「………はぁ、わかりました。検討します。」
「おっ、そっかそっかぁありがとよ!」
考えると言っただけで在校生は満面の笑みを
浮かべた。
その顔は子供の用に無邪気でとても喧嘩を
売るような人には見えず、むしろ陽気な好青年な印象を受けた。
「……決めました。」
「!!よしっ、じゃぁ早速はじめ「断る」ようって何で!?いろいろ何でっ!?」
「??いろいろとは?」
「敬語なのに断るときだけタメとか人の台詞に被せてきたりとか考えたのに喧嘩しないとか色々だよ!!」
「そうですか。わかりました。では」
新入生はまるで聞くべき事?を聞き、言うべき事を言ったような顔で在校生の脇を通ろうとする。
「ちょちょちょっ!?待てよ!?」
「なんですか先輩。まだ何か?」
「何かって何も終わってないけどっ!?」
「先輩、声が大きいです。聞こえてますので
もう少し静かにお願いします。」
「あっ悪い、のか?まぁいいや。
だからぁ、話はまだ「断る」何をっ!?」
「先輩、声」
「あぁ悪いまた、って今のも俺が悪い!?」
「この世の悪いこと全て先輩のせいです。」
「なんの話!?俺はどんな大罪人なの!?」
「あなたは大切な物を奪いました。
俺の時間です。」
「アウトォォォォオ!!!」
「先輩、うるさいです。黙れ」
「黙れ!?えっ何お前喧嘩売ってるの?」
「喧嘩を売ったのは先輩です。」
「あっ、そうだな」
「もう先輩しっかりしてくださいよ」
「HAHAHAHAHAHA 」
「HAHAHAHAHAHA 」
沈黙。静寂。制止。
「………おい、新入生」
「なんですか先輩」
「そろそろ心の広い俺でもキレるぞ?」
「そういえば自己紹介がまだでしたね
新入生の矢手川 阿乱
です。よろしくお願いします。」
「これはこれはご丁寧に。
蘭 蘭だ。
親しい奴にはランランて呼ばれてる」
「蘭先輩ですね。それではホームルームが
ありますのでこれで失礼します。」
「おぉ、じゃあなぁ~」
スタスタスタスタスタ。
「……………………………………。」
再び訪れた沈黙。静寂。制止。
「まてゃごらぁぁぁあぁぁあぁぁ!!」
誰もいなくなった体育館の入り口前に蘭の
雄叫びだけが響いた。
初の投稿です。そして初めて作った作品です。
まだまだまだまだですが頑張りますので
よろしくお願いします。